葉桜が来た夏5 オラトリオ

葉桜が来た夏5
電撃文庫
著作名:葉桜が来た夏5 オラトリオ

著者名:夏海公司(なつみ こうじ)
イラストレーター:森井しづき(もりい しづき)
発行日:2009/10/10


あらすじ
近未来ボーイミーツガール、完結編!

水無瀬率いる<水車小屋>の暗躍により、一触即発の事態を迎えた日本とアポストリ。学は前評議長の娘である星祭を呼び寄せて<十字架>の評議会へ送り込み、アポストリ側からの開戦の引き延ばしを図る。そして自らは<水車小屋>を止めるべく東京へ向かう。一方、葉桜は学との関係について思い詰めた様子を見せるが──。
人とアポストリ、学と葉桜、それぞれの関係の緊張が高まっていき、本格的な開戦まで猶予のない中、学はぎりぎりの決断と行動を求められる。はたしてその決着は!? 堂々の完結編!

レビュー
人とアポストリの戦いが決着。学と葉桜、青春真っ直中の二人の行方は?

1巻が出たときはシリーズ化するとも思っていなかったが、5巻目にして堂々の完結を迎えた。

極限まで緊張が高まった人間とアポストリ。
その合間を縫うように暗躍する学と葉桜。綱渡りな強行軍は緊張感たっぷり。
思えば学は随分とやるようになった・・・。

やるようになったといえば葉桜。
ここ5巻に至っては一冊を通してデレっぱなし。それも盛大にデレまくり。
デレデレである。ツンとか欠片もない。
思い立ったら一直線な性格の標的が学になったらこうなるらしい。
恋する乙女は最強。銃弾も素手で掴んじゃう。
ここまでドストレートな葉桜の想いにギリギリまで気づけない学はある意味病気。

全体の構成としては少し駆け足気味の印象。
後半はページ数の制約のせいか一気に話を終わらす方向に畳みかけて来た。

特段変わった演出は無かったが、プレーンな感じで気持ちよく完結まで持って行った。
ボーイ・ミーツ・ガールものとして最後まで芯が通っていたと思う。

癖が無く誰でも楽しめる系であるので、最近のボーイ・ミーツ・ガールとしては良作だった。
葉桜可愛いよ葉桜。


評価
★★★★☆
(4.5)

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バカとテストと召喚獣6.5

バカとテストと召喚獣6.5
ファミ通文庫
著作名:バカとテストと召喚獣6.5

著者名:井上堅二(いのうえ けんじ)
イラストレーター:葉賀ゆい(はが ゆい)
発行日:2009/09/10


あらすじ
ついに登場! 秀吉の姉・優子がFクラスに!? 『アタシと愚弟とクラス交換』、夏休みはみんなで海にバカンスだ! 衝撃シーン満載の『僕と海辺とお祭り騒ぎ』前後編、神童と呼ばれていた少年と物静かな少女、2人の学校生活で起こった小さな事件『雄二と翔子と幼い思い出』の4本で贈る、青春エクスプロージョンショートストーリー集第2弾! 「……? 何故だか男として扱われた記憶がないのじゃが……!?」(by 比較的胸が小さい方の木下)

レビュー
俗・夏の日のバカ。

「6.5」ということで二冊目の短編集。
6巻に引き続き夏のバカ達をご堪能あれ。

木下姉弟にまた一つ不憫な噂が追加されたり、野郎共が海に沈められたり、ミスコンに参加させられたりetc
相変わらず盛りだくさん。いちいち命を落としかかってる明久達が微笑ましい('∀')
そういえばどうして姫路さんの料理が命に関わるのか科学的に証明されていた。調理の課程でガチで毒物になるとは恐れ入った。

季節関係なく馬鹿な連中だけど、季節毎にしか出来ないボケもある。
「夏」というシーズンを存分に用いたバカの饗宴(狂宴)を楽しむがいい!

雄二が神童と言われてた頃の過去話もなかなか良かった。
現在の落ちぶれっぷりからは想像も出来ないかわいい雄二に萌える方もいるかもしれない。
一体どこで雄二と翔子の力関係は逆転してしまったのだろう・・・

今回も安定感のあるバカっぷりを発揮していただき大変満足。
アニメ化も決定し勢いに乗っている。


評価
★★★★☆
(4.5)

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ねこシス

ねこシス
電撃文庫
著作名:ねこシス

著者名:伏見つかさ(ふしみ つかさ)
イラストレーター:かんざきひろ
発行日:2009/10/10


あらすじ
『俺の妹』コンビが贈る、小さなトラ猫の人生お試し物語!

人間に憧れる猫又姉妹の三女・美緒は、14歳にして、ようやく人間の姿に化けられるようになった。そのまま人間として生きていくかどうかは、まずは人間世界を体験してから決めろ──長姉にそう命じられた美緒は、人間を理解するために、七日七晩、人間の姿で過ごすことになる。慣れない二足歩行をはじめとして、人間の言葉、人間のお風呂、人間の友達、人間の恋愛──何もかもが初体験の美緒は戸惑うばかりで……!?
『人間嫌い』の長女・かぐら。『人間の文化に傾倒』する次女・千夜子。『人間が大好き』な四女・鈴。そして、『人間になったばかり』の三女・美緒。柄も性格もてんでバラバラな四姉妹が繰り広げる、ネコ耳ホームコメディ!

レビュー
猫になりたくなる。超癒し系ほのぼの猫視点ストーリー。

俺の妹』のプロトタイプとなった作品(らしい)。
どう見てもかぶってるキャラが居るのはそういうことか。

非常にゆる〜い雰囲気がとても魅力。
ほのぼのと日なたぼっこしながら読んでたら、思わず猫になれそう。
とにかく表現が可愛い。猫全開の物語に頬はゆるみっぱなし。

人間社会にとけ込んで生活する猫又姉妹の千夜子、鈴。
そんな姉妹に憧れて人間になりたいと思う美緒。

人間側に近い・“元”猫な千夜子、鈴と人間になりたてでまだまだ猫の美緒。
姉妹達のやりとりが自然と人間と猫の対比になっている。

猫視点からの人間社会の見え方が面白い。
自由な猫には人間社会のなんと辛いことだろうか、なんて思っていたが、それは一方的な見方かもしれない。
美緒の出した結論はそんなことを考えさせてくれた。

でも私は猫になりたい!

我が家にたまに遊びにくる野良猫がより一層可愛く見えるようになってしまった。
猫好きにはとても堪らない一冊。
猫好きでない方も是非。


評価
★★★★★
(5)

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ヘヴィーオブジェクト

ヘヴィーオブジェクト
電撃文庫
著作名:ヘヴィーオブジェクト

著者名:鎌池和馬(かまち かずま)
イラストレーター:凪良(なぎりょう)
発行日:2009/10/10


あらすじ
俺たちの日常の全てを、『オブジェクト』が変えた。

結局、戦争はなくならなかった。でも、変化はあった。くだらない殺し合いが淡々と続く中にも、変化はあった。
超大型兵器オブジェクト。それが、戦争の全てを変えた。
戦場に派遣留学した学生・クウェンサーは、整備基地で、奇妙な雰囲気を持つ少女と出会う。その少女は『エリート』と呼ばれていた───『オブジェクト』のパイロットとして。
近い将来。このちっぽけな少年は、少女のために、最強の兵器『オブジェクト』に、生身で立ち向かうことになる───。
これは、そのきっかけとなる出会いだった。

レビュー
とある魔術の禁書目録(科学サイド)ファン必読!
バカ2人が最強兵器を相手に生身で戦場を駆けめぐる。

とある魔術の禁書目録の鎌池先生の第2弾シリーズ。
考えてみればデビュー作シリーズで20冊以上続いてるのか・・・凄い。

さて、そのインデックスシリーズで培った筆力はもちろん健在。
インデックスの科学サイドの話が好きならまず間違いなく気に入るだろう。

超兵器の発明によって戦争は変わった。その超兵器の運用次第で戦争の勝敗が決まるようになった。
その超兵器の名は「オブジェクト」。
核兵器より遙かに強力なこの超兵器は戦争の代名詞となり、生身の兵士はその存在価値を失っていた。

そんなご時世、出世のために点数稼ぎに来た派遣留学生・クウェンサーと貴族のヘイヴィアは何故か生身でオブジェクトに立ち向かうことになってさあ大変。

とにかくオブジェクトの誇る戦力の描写の超弩級っぷりが凄い。
スケールでかすぎ。オブジェクトはスパロボに出ても全然通用する。

そんなのを相手にマスターアジアでもないただの人間が立ち向かう。
自軍のオブジェクトのパイロットのお姫様のために、クウェンサーは立ち向かう。
熱い。この熱さは上条当麻に通ずるものがある。

クウェンサーもヘイヴィアも結構馬鹿なので、とにかく掛け合いが面白い。
二人ともボケもツッコミもこなせる。すばらしい人材。
うん、あれだ、この二人は「あぶない刑事」のタカ&ユージに非常に近い。(あぶない刑事をどれくらい解ってもらえるかが心配・・・)
瀕死のピンチをそうと感じさせない。そしてやる時はやる。

ヒロインのお姫様もヤキモチの焼き方が可愛いし、爆乳上司のフローレイティアさんはあけすけだけど魅惑のオーラ全開なのがヤバイ。
フローレイティアさんには是非踏まれたい。

続きがあっても違和感ない終わり方をしているので、今後の動きに注目。
重すぎず軽すぎず。最近電撃には無かったSF系の良作だ。


評価
★★★★☆
(4.5)

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神のまにまに!(2) 〜咲姫様の神芝居〜

神のまにまに!2
電撃文庫
著作名:神のまにまに!(2) 〜咲姫様の神芝居〜

著者名:山口幸三郎(やまぐち こうざぶろう)
イラストレーター:天草帳(あまくさ とばり)
発行日:2009/08/10


あらすじ
ちっちゃい神様ヘッポコ様が頭にくっ憑いているせいで、女の子にまったくもてない品部人永(しなべじんえい)。そんな人永の仕事は、雲隠れしてしまった八百万の神様たちを見つけ出して、人間にご加護を与えてくれるよう説得すること。上司の小町の命令で次に人永が説得に向かったのは、なんと“恋の神様”! 自分の恋も取り持ってもらえるかも、とウキウキする人永だったが、なぜか神様たちの恋愛模様に巻き込まれてしまい──!?
神様だって恋をする! 第15回電撃小説大賞〈選考委員奨励賞〉受賞作第2弾登場! 今回の女神様は桜の精だ!!

レビュー
途方もなく一途な神様達の、恋のお話。

人間より人間味あふれた神様達を上手く乗せて(説得して)現界を乞う青年・品部人永の奮闘劇第二弾。
2巻が出て良かった。そして期待通り面白かった。

縁結びの神様を説得に行ったら、その神様が惚れてる神様の雲隠れを止めなきゃ現界しないと言われ・・・。
美しい咲姫様を巡る神様の恋愛模様に巻き込まれ、人永自身もヘッポコとトラブル発生。

妙に不器用で、あきれるくらい一途な神様達の恋愛ドタバタ劇。

今回は笑い分もさることながら、感動分の含有率が高くて驚いた。
ラストに明かされる、三神が咲姫を慕う理由、そして想いの深さには感動必須。

ヘッポコは可愛いし、笑わせてくるタイミングは上手だし、1巻より確実に良くなっている。

第15回の電撃小説大賞受賞作品の2巻で比較すると一番の成長株。
今後の伸びにも期待。


評価
★★★★★
(5)

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