バカとテストと召喚獣6.5

バカとテストと召喚獣6.5
ファミ通文庫
著作名:バカとテストと召喚獣6.5

著者名:井上堅二(いのうえ けんじ)
イラストレーター:葉賀ゆい(はが ゆい)
発行日:2009/09/10


あらすじ
ついに登場! 秀吉の姉・優子がFクラスに!? 『アタシと愚弟とクラス交換』、夏休みはみんなで海にバカンスだ! 衝撃シーン満載の『僕と海辺とお祭り騒ぎ』前後編、神童と呼ばれていた少年と物静かな少女、2人の学校生活で起こった小さな事件『雄二と翔子と幼い思い出』の4本で贈る、青春エクスプロージョンショートストーリー集第2弾! 「……? 何故だか男として扱われた記憶がないのじゃが……!?」(by 比較的胸が小さい方の木下)

レビュー
俗・夏の日のバカ。

「6.5」ということで二冊目の短編集。
6巻に引き続き夏のバカ達をご堪能あれ。

木下姉弟にまた一つ不憫な噂が追加されたり、野郎共が海に沈められたり、ミスコンに参加させられたりetc
相変わらず盛りだくさん。いちいち命を落としかかってる明久達が微笑ましい('∀')
そういえばどうして姫路さんの料理が命に関わるのか科学的に証明されていた。調理の課程でガチで毒物になるとは恐れ入った。

季節関係なく馬鹿な連中だけど、季節毎にしか出来ないボケもある。
「夏」というシーズンを存分に用いたバカの饗宴(狂宴)を楽しむがいい!

雄二が神童と言われてた頃の過去話もなかなか良かった。
現在の落ちぶれっぷりからは想像も出来ないかわいい雄二に萌える方もいるかもしれない。
一体どこで雄二と翔子の力関係は逆転してしまったのだろう・・・

今回も安定感のあるバカっぷりを発揮していただき大変満足。
アニメ化も決定し勢いに乗っている。


評価
★★★★☆
(4.5)

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文学少女と神に臨む作家【ロマンシエ】<下>

文学少女と神に臨む作家<下>
ファミ通文庫
著作名:“文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】<下>

著者名:野村美月(のむら みづき)
イラストレーター:竹岡美穂(たけおか みほ)
発行日:2008/09/11


あらすじ
それは、“文学少女”の願いと祈りの物語――。

「書かなくてもいい。ずっと側にいる」――そう告げるななせに救われた心葉。だが、そんな彼を流人の言葉が脅かす。「琴吹さんのこと、壊しちゃうかもしれませんよ」……そんな時、突然、遠子が姿を消した。空っぽの家に残るのは切り裂かれた制服だけ。心葉は遠子を追えるのか? 露わになってゆく真実に、彼が出す答えとは? 遠子の祈り、叶子の憎しみ、流人の絶望――その果てに秘められた物語が今、明らかになる……! “文学少女”の物語、堂々終幕!!

レビュー
“文学少女”感動の完結。

ただ一言、感動した。
今は読了後の余韻でいっぱい。

これまでの一冊一冊が美しく積み重なり、そしてフィナーレを迎えた。

思いもよらぬ真相、そして暗く悲しい物語を暖かな物語に変える“想像”に心打たれた。
もちろん全てが美しく、愛に溢れたことばかりではなかった。
混濁した人の業も、愛ゆえの酷い過ちもあった。
そんな清濁を飲みあわせて、それでも尚残る清々しさが今は大変気持ちが良い。

読了後は心葉の想いや決断に全て祝福を捧げたいとは思えなかった。
途中で心葉の一種残酷な決心に怒りを覚え、はらわたが煮えくりかえりもした。

しかし、「不快に思う」程度ではなく、「激怒」できる程に感情移入できる作品に出会えたことは何よりも幸福。

そして時間が経つにつれ、この結末を「良かった」と受け入れられている。
最後は誰もが前を向いているエンディング。

振り返ってみるとシリーズを通して、全ての作品が★5つだった。
無意識に相当入れ込んでいたシリーズだったようだ。

これで完結というのは惜しいと思いつつ、でもこれで良かったとも思う自分がいる。

ここまで読んで自信を持って言える。
このシリーズは“絶対に”読むべきだ、と。

切なくて、でも甘い恋とミステリーをお望みの方。
ここに物凄いオススメ商品がありますよ!


評価
★★★★★☆
(5.5)

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文学少女と神に臨む作家【ロマンシエ】<上>

文学少女と神に臨む作家<上>
ファミ通文庫
著作名:“文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】<上>

著者名:野村美月(のむら みづき)
イラストレーター:竹岡美穂(たけおか みほ)
発行日:2008/05/09


あらすじ
「わたしは天野遠子。ご覧のとおりの“文学少女”よ」――そう名乗る不思議な少女との出会いから、二年。物語を食べちゃうくらい愛するこの“文学少女”に導かれ、心葉は様々なことを乗り越えてきた。けれど、遠子の卒業の日は迫り、そして――。突然の、“文学少女”の裏切りの言葉。愕然とする心葉を、さらに流人が翻弄する。「天野遠子は消えてしまう」「天野遠子を知ってください」――遠子に秘められた謎とは? 心葉と遠子の物語の結末は!? 最終編【ラストエピソード】!

レビュー
重厚な最終編スタート。

シリーズ最大の謎とも言える遠子先輩の真相に迫る物語。
もうとにかく重い。ドロドロの上巻。
だが、読む手はいっこうに止まらない。
“文学少女”の世界にグイグイ引き込まれていく。

遠子先輩の本当の想いが何なのか解らないまま進む話は正直もどかしい。
そして再び心葉の前に立ちはだかる「井上ミウ」という存在が、彼を追いつめていく。

ジッドの「狭き門」をモチーフにした遠子先輩の両親の話は濃厚で苦い。
どのような真相があれ、今の私では薄暗い結末しか想像できない。

上下巻ということで、上巻は話が沈みっぱなし。
これはすぐに最終巻を読まないと中毒を起こしてしまいかねない。
すぐに次が読めるこういう時、本を積んで良かったと心から思ったりする。

心葉君が振り回され過ぎのヘタレ過ぎではという一面もあるが、それは今更か。
そして圧倒的に琴吹さんが可愛くて憤死しそうになった。
美羽との一件で一番強くなったのは彼女なのかもしれない。
なんという可愛らしさだろう。
遠子先輩絡みで暗く沈んでいく物語の一欠片の清涼剤。それが琴吹さん。

しかし結果的に琴吹さんが当て馬のように扱われるのだけは嫌だ。
もしそうなったとすると私は心葉を赦せそうにない。
恋愛的な側面からも色々と見逃せない。

兎にも角にも下巻を読まねばこれ以上の話はできない。

物凄い求心力を持った上巻だった。


評価
★★★★★
(5)

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文学少女と月花を孕く水妖【ウンディーネ】

文学少女と月花を孕く水妖
ファミ通文庫
著作名:“文学少女”と月花を孕【だ】く水妖【ウンディーネ】

著者名:野村美月(のむら みづき)
イラストレーター:竹岡美穂(たけおか みほ)
発行日:2008/01/04


あらすじ
『悪い人にさらわれました。着替えと宿題を持って、今すぐ助けに来てください』――そんな遠子からのSOSで、夏休みを姫倉の別荘で“おやつ”を書いて過ごす羽目になった心葉。だが、そんな彼らに、八十年前起こった惨劇の影が忍び寄る。“令嬢”“学生”そして“妖怪”。役者は揃い舞台は整い、すべては再び崩壊に向かう。事態を仕組んだ麻貴の望みとは? 自らの“想像”に心を揺らす、“文学少女”の“秘密”とは――。夢のようなひと夏を描く、“文学少女”特別編!

レビュー
心にズシリとくる。

やっと(?)来た遠子先輩のターン。
ホントのメインヒロイン扱いって今回が初なのではなかろうか?

今回は泉鏡花の「夜叉ヶ池」をモチーフにした、姫倉の別荘地でのひと夏の物語。
話としては前巻(慟哭の巡礼者)より時系列は前となる。

相変わらず、遠子先輩の言葉に乗せた文学作品の紹介(味わいの表現)が見事。
映画のスポットCMと一緒で、こういう風に紹介されてるから余計に興味をひかれる。
いつかは読みたいと思っているのだが・・・。

今回のモチーフ「夜叉ヶ池」とのリンクの仕方は既存シリーズ同様見事。
下手するとどっちが「夜叉ヶ池」でどっちが「文学少女」の設定だったか解らなくなりそうになるが、
それ位に上手に要素を絡めて話を織り上げている。

前巻の時と同じく、話の終結がとても爽やか。
誰もが穢れたものだと思っていた物語を“文学少女”の「想像」が浄化してゆく。
心が洗われる心地がする。
「絶望」を「希望」に変えてくれる文学少女の「想像」は読者の心に得も言われぬ何かを残してくれる。

エピローグの最後に配置されたあの意味深なワンフレーズのせいで、次巻が気になりすぎて死にそう。

次巻のレビューはすぐに書けそう。


評価
★★★★★
(5)

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文学少女と穢名の天使【アンジュ】

文学少女と穢名の天使
ファミ通文庫
著作名:“文学少女”と穢名の天使(アンジュ)

著者名:野村美月(のむら みづき)
イラストレーター:竹岡美穂(たけおか みほ)
発行日:2007/5/10


あらすじ
文芸部部長、天野遠子。物語を食べちゃうくらい愛しているこの“文学少女”が、何と突然の休部宣言!? その理由に呆れ返りつつも一抹の寂しさを覚える心葉。一方では、音楽教師の毬谷の手伝いで、ななせと一緒に放課後を過ごすことになったりと、平和な日々が過ぎていくが……。クリスマス間近の街からひとりの少女が姿を消した。必死で行方を追うななせと心葉の前に、やがて心葉自身の鏡写しのような、ひとりの"天使"が姿を現す──。大好評シリーズ第4弾!

レビュー
※レビューを書いていたのに掲載するのを漏らしていました・・・。
掲載タイミングはおかしいですが、ご了承ください。

遂に来た琴吹さん本!

待ちに待った琴吹さんメインの物語。
時折出てくるだけで愛らしさ爆発の彼女がメインになった時の破壊力は推して知るべし。

受験という名目で今回は前線を退いている遠子先輩に代わり、心葉君が奮闘する。
おかげで心葉君と琴吹さんの親密度が上がる良いきっかけとなった。

遠子先輩の後退によって少し雰囲気が違っているが、文学少女シリーズとしては全く劣後することのない名作。

結末もこれまでのシリーズとは食後(読後)の風味が少し異なる。
心葉君にも一つ転機が訪れるし、物語としても一歩動き出した感が強い。

多くを語るとどうしてもネタバレになってしまう。
歯痒いところではあるが、このレビューを読んで興味を持たれた方は、是非一読して貰いたい。

巷で名作と言われているものには、やはりそれなりの理由があることがわかる。


評価
★★★★★
(5)

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