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プロフィール

ラノベドランカー

Author:ラノベドランカー
ラノベ大好きな中毒者。
ラノベ積本の海が引き潮気味になり、溺死の危機から脱出。
ブログ開設6年が過ぎました。
何事も継続は力なり。

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5月購入本

2006-05-31

5月購入本


電撃文庫
・リリアとトレイズIV イクストーヴァの一番長い日<下>
・とある魔術の禁書目録<インデックス>(10)
・とらドラ2!
・お留守バンシー(2)
・月の盾
・二階の妖怪王女4
・火目の巫女 巻ノ二
・レジンキャストミルク3
・想刻のペンデュラムIII
・座敷童にできるコト(5)

富士見ファンタジア文庫
・紅牙のルビーウルフ3 西の春嵐

富士見ミステリー文庫
・GOSICKs II―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―
・ぼくのご主人様!?

角川スニーカー文庫
・斬魔大聖デモンベイン 機神胎動

GA文庫
・メイド刑事

さてさて、季節はもう6月、梅雨前線も攻め上がってこようかという今日この頃。
5月はこれだけ買ってきました。
衝動買いというか、友人に勝手にかごに入れられてそのままお会計という本もいくつかあったりします(汗
とある試験があってあと半月ほど更新が滞るかもしれませんが、見捨てないで見に来てやってくださいm(_ _)m

さて、またちょっと雑談。
みなさんは「読書」をどういうスタンスでとらえていますか?
みなさんにとって「読書」ってなんですか?

私にとっては「読書」は「暇つぶし・趣味・エンターテイメント・糧」、とまぁこんな所でしょうか。
格好良く、「これだ!」っていうフレーズは出てきませんでしたw

暇つぶしというのは、例えば電車を待ってるとき、電車の中、ふと空いた時間、そういう時によく本を読んでるからです。
私にとっては「暇つぶし=無駄な時間を過ごさない」ということになるのでしょうかね。
DSやPSPの脳力トレーニングよりよっぽどナイスな脳の運動ですよ。
・・・演算能力は上がりませんが。

「ラノベ読んでなんの為になるんですか?」なんていう人もよくいますが、ラノベ=幼稚だと思われるのは非常に心外。
映画見ることを趣味にしてる人に「映画見てなんの為になるんですか?」なんて聞きませんよね?
ラノベの良作を読んだことない人こそそういったことを言うから困りもの。
私はラノベを良く知らない人にそういうこと言われるのが何より嫌いなので、自分の知らない領域のこと(ことさら趣味に関しては)絶対に否定しません。
人がどんな趣味持ってても(法を犯さなければ)否定することなんてそうそう出来ないだろうし、すべきじゃありません。
ラノベを否定された経験から他人を思いやる心が生まれました。やっぱりラノベって素晴らしいですね☆
って、アフォな話はともかく
哲学書や歴史書を多読してる人がそんなに偉いんですか?と、私は私以外の誰かに聞いてみる。
嗚呼、ラノベ否定論者をやりこめるいい手は無いものか(ぉ
単なるひがみに聞こえたらすみません(汗

カフェで黙々とラノベを読むことが至上の幸福たるワタクシ。人になんと言われようとラノベ読むことはやめませんw
というか読まないと死んでしまうかも。
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ガトリング・メロディ nerim's noteⅡ(2)

2006-05-28

ガトリング・メロディ

電撃文庫
著作名:ガトリング・メロディ nerim's noteⅡ(2)

著者名:長谷川昌史(はせがわ まさし)
イラストレーター:Nino
発行日:2005/09/25

あらすじ
夜だけが続く日黒期が終わって半年――。
科学現象を捏造し、パラクタを売り物にしようとしていた軍。
ヤドラ一族という、不思議な力を駆使する民族だった母親。
収穫祭を機に様々な真実を知ったネリムは、軍とヤドラ一族の謎を探るため、街の外へ出たが……。
そこでネリムが目にしたのは、軍の意図通りに治められている国と、今もなお侵攻を続けている軍の姿だった……。
「僕は誰も撃たないし、殺さない。たとえ撃たれても」
初めて知る“世界”に戦慄しながらも、自分の正義を信じ続けるネリムの運命は!?

レビュー
第11回電撃小説大賞<金賞>受賞作「ひかりのまち」の続編です。
前回の小説大賞はあまり好きな作品がなかったなかで、「ひかりのまち」の独特な設定と雰囲気は印象に残っていたので楽しみでした。
日黒期という夜が明けない現象、主人公ネリムの兄を想う女性との初体験(バック)(ぉ、兄の死、
色々と山あり谷ありな感じでよかったのですが、今作は・・・
前作の設定どこにいった?
日黒期が明け閉鎖されていた故郷から外の世界へ旅立つネリム。
まあここまではいいんです。
「ひかりのまち」にあった不思議な雰囲気は「外の街」に出て行った瞬間に霧散し、残ったものは中途半端な世界観。

前作読んでから時間が経っているから細かい部分を忘れていることもあるのですが、「ヤドラ一族」って何だったっけ(汗
どうも前作は出来る兄のインパクトが強くて次回に繋がる要素がかき消されがち。
まぁそんなこんなで、なにをどう転んだのかファンタジーからサバイバル小説へ一変。
ボードや剣闘の名手としてならしたネリムも、サバイバーな状況に追い込まれたらただの一般人。
全般的に情けなさが目立つ。追いつめられて平和ボケなことを大声で叫んでみたり・・・。

同行することになった軍の小隊の各キャラもなんだか立ってない。
6人の小隊のうち3人しか印象に残ってない。しかも隊長が女。何か予感はあったけど・・・やっぱりかと。
長谷川先生は所々に性行為的なファクターを入れたがる様です。「ひかりのまち」ではそれがテーマの一つだったらしいし、話の流れを阻害するものでもなかったが今回のは必要性を感じない。
話の流れを悪くしてる気がする。別にいらなくね?この部分。というのが正直な感想。
その部分の書き方もあまり上手とは言えない。「天使のレシピ」読んだ後だとなおさら。

ガトリング・メロディってタイトルもそれほどに重要な意味があるように思えない。
何か秘密に近づいたのかというとそうでもない。
ネリムは旅のはじまりから日記を書き始める。
その日記の文の長さ等でその都度ネリムの心情表現をしていたが、これは効果的だと感じた。
特に疲弊してる時のつらさは伝わってくる。

何となく読み進めていたら話が終っていた。山なし谷なし。
「僕は誰も撃たないし、殺さない」っていうネリムの正義。これ、どこから湧いて出たんだっけ?そんな疑問が頭をよぎった。
平和ボケの象徴なのか、なにか前作でそういう正義を持つに至った話があったのを忘れているだけか、もしかして今作で語られていたのか。
でもこの正義にイマイチ「信念」を感じられない。
何はともあれ、前作とは全く違う作品になってしまったように思います。

しかしネリムってモテますね。うらやましいです(ぉ

評価
★★★
(3)

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紅牙のルビーウルフ

2006-05-25

紅牙のルビーウルフ
富士見ファンタジア文庫
著作名:紅牙のルビーウルフ

著者名:淡路帆希(あわみち ほまれ)
イラストレーター:椎名優(しいな ゆう)
発行日:2005/09/25

あらすじ
神国グラディアス。その国の赤子の王女は傀儡となることを防ぐため腹心に城外につれだされ、とある縁から盗賊に育てられることになった。
狼と盗賊団に育てられ、紅玉の瞳と赤い髪をなびかせて森を駆ける活発な少女の名はルビーウルフ。
少女は盗賊団として幸せに暮していたが、王女の生存を知った騎士団がルビーウルフを連れ戻しにきた。
その襲撃に盗賊団は全滅、連れ戻された先で政治の中枢が腐敗していることを知った彼女は・・・
「覚悟はいいか。-国一つ、盗りにかかるぞ野郎ども!」
仲間の敵をとり、民に幸せをもたらすため、ルビーウルフの旅が始まる。

レビュー
第17回ファンタジア大賞<準入選>を果たした「紅牙のルビーウルフ」の紹介です。
琥珀の心臓」が審査委員賞だったので、その上位賞を獲得した本ですね。
私的イラストレーター御三家の椎名優先生がイラスト担当ということも読む大きなきっかけでした。

さて、この作品ですが・・・
ファンタジアの名に相応しい!
王道ファンタジーを地で行くストーリー展開、美麗なイラスト。これぞライトノベル!

王女となるはずだった少女が権力争いを避けるために盗賊に拾われ、これでもかというくらいさっぱりとした性格の少女となっていた。
この主人公の少女ルビーウルフの性格が最高です。
芯が一本通った人間とういうのか、実に魅力的。周りを自然に引き込んでいくその振る舞いが実にいい。
真に王族たる者はこうでなくては!という感じ。
彼女は野性的な気高さを備え、利用できる者は誰でも利用するという狡猾さを備えてもいる。
盗賊に育てられたという出自が非常に上手に利用されていると思う。
とにかくさっぱりとした性格で好きになれる。

そんな彼女を守る騎士のジェイド。これもまた良い。
金髪のナイスガイ。でも女の子に弱い。ルビーウルフの垣間見せる女の子らしさにどぎまぎしてる様がたまらない。
必死にドキドキしてるのを隠そうとしてるけど、ルビーウルフにはバレバレなのもw
女の子に免疫が無いのだろうかw
それでもいざとなれば自らを省みず王女を守る様は「騎士」の鏡のようだし、その生真面目が過ぎる性格もルビーウルフの天真爛漫さといいコンビネーション。
ちょっとエレメンタルジェレイドのローウェンと被ってるかなぁとも思ったけど・・・。
それでも物語を織りなす主要キャラとして文句なしの存在感。

ジェイドが照れてるのを解っててからうような悪女な雰囲気を出しつつもジェイドにひかれていくルビーウルフ。
分かり難い好意がまた色々とこそばゆい(ぉ

ルビーウルフに付き従う狼たちにもひと味あってうれしい。
堅物なフロスト。人見知り気味だけどルビーウルフと姉妹のようなケーナ。
この二匹も物語には欠かすことが出来ない。

敵の人物も最初は反吐の出るような悪党。
話が進んでいくうちにゆがんだ正義と嫉妬を身にやどしてしまった可哀想な人であることがわかるが、作者もキャラに余計な情を掛けずに「悪役」としての役を徹底させたのがまた好感を持てる。

わかりやすく敵味方が分かれていて、余計な勘ぐりが必要なく読めるのも良いです。
伝説の武器的なものまであってますますファンタジー。でもその要素がわざと臭くない。これも重要なファクター。

キャラの魅力だけでここまで感想が書けるのも珍しい。それほどまでに引き込まれました。
これほどに「ワクワク」させてくれる作品と出会ったのは久々です。
やっぱり次の展開にワクワクできないとファンタジーとは言えないですね。
全てのキャラを使い余すところ無く動き回らせ、最高のファンタジー世界を作り上げている。
これで著者が若干二十歳というのもすごい。ラノベの申し子か。
イラストも作品世界を十二分に表現。ルビーウルフやジェイドの性格まで見事にイラストで表現していると思います。
作品の魅力をさらに高める力・・・やっぱりイラストレーターは偉大です。
もう3巻も出ているらしい。次が早く読みたい。

評価
★★★★★
(文句なしの5!)

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イリスの虹Ⅱ ミス・ミステイク

2006-05-23

イリスの虹Ⅱ

電撃文庫
著作名:イリスの虹Ⅱ ミス・ミステイク

著者名:七月隆文(ななつき たかふみ)
イラストレーター:平野克幸(ひらの かつゆき)
発行日:2006/04/25

あらすじ
平凡な高校生・唐崎省吾との共同生活を始めた、虹色の瞳(オパルス)を持つ少女・入州 帚(いりすほらき)。
人並みの幸せをかみしめる帚の前に現れたのは、神話世界の住人“ミス・ミステイク”だった。
彼女の撒く“失敗の羽根”は人々に取り憑き、やがてその羽根が発動するとき、人はありとあらゆる行為に“失敗”し、破滅を迎えてしまう──。
“ミス・ミステイク”に闘いを挑む帚だったが、その胸には既に“失敗の種”が植え付けられていた。
省吾の身を案じる帚は、省吾を突き放し、一人で闘う決意を固めるが……。

レビュー
「悪の怪人」と戦う、どんな感情も自在に書き換えられる「正義の味方」入州帚と、ただの「町の人」たる唐崎省吾。
そんな二人が出会い、「情報を喰らう怪物」との戦いをくぐり抜けお互いの思いを認識しあう。
とまぁ、こんなのが非常におおざっぱな一巻の内容。

簡単に倒せると思ってた雑魚(?)敵に最後の最後まで苦戦したりして結構話が大きくなっていったのが印象的。
感情を書き換えること揺らぎを無くし、冷酷無比な雰囲気を出していた帚が、省吾と出会ってから次第に年相応の少女らしい感情を出し始め、最終的にはかなり爆発させるまでに至る過程が読んでいて面白かった。
しかし、どうして帚がそこまで省吾に惹かれたのかという理由は・・・忘れました(ぉ


今回はとある少女がふとしたことで始めた占いに「怪人」が介入し、街一つを巻き込む「呪い」の伝染にいたるという内容。
現状はどんどん悪化し、気がついたら自分の手では全く手に負えない大規模な事態に発展。
一巻でもそうだったが、ちょっとしたことから大事件にまで持って行く過程の書き方が上手いと思う。

あと今回のメインである「失敗の呪い」。これは面白い設定であると同時に、恐ろしい。
一つの失敗が死に繋がる・・・。
死が怖いから失敗は絶対に出来ない。
失敗しないためにはどうすればいいか?
そう、何もしなければいい。何もしなければ「失敗」することはない。
なんともデフレスパイラル(ぉ
こんな呪いにかかってることを知ったら、自分でも何も出来なくなるに違いない。
日々は失敗の嵐ですからね。この文打ってる間にもどれだけタイプミス、変換ミスをしたことか。すでに数回は死んでる(汗

この話では「ぬるま湯に浸かって鈍ってしまった正義の味方」がサブテーマじゃないかってくらい、箒の活躍っぷりが微妙だった。
なにか相手への牽制があるのかと思ったらあっという間に罠にかかり、自ら追い込こまれ、大切な人を遠ざけるという最終手段にまで踏み込む。
作戦は見破られて追いつめられるし、一般人に助けられるし・・・。かなり自爆感が目立った。
それでも大切な人を忘れることでしか守れない、ということへの帚の哀しみ、書き換えようとしても書き換えきれない感情の流れみたいなものが垣間見れたのは良かったとは言えます。

ふとした生活の一部、例えば洗濯物を干すことなんかをかけがえのない大切なことだと思える感情。帚と省吾の二人にしかわからないふとした合図。
帚がどれだけ省吾を思っていて、省吾との生活を大切に思っているか。
なんか二人の結びつきが象徴的に書かれてる感じがして、そういう部分は好みでした。
Fカップの恋敵由子とどんなバトルを繰り広げてくれるのかも楽しみにしてはいますw

相変わらず帚の能力や敵の正体については一切と言って良いほど説明がありませんが、追々明らかになるでしょう。
二巻は繋ぎの話の様に感じる部分も強かったので、次巻以降の展開が楽しみ。
ツッコミどころはそれなりにあるのですが、好きな作品です。

評価
★★★★☆
(4.5)

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天使のレシピ

2006-05-21

天使のレシピ

電撃文庫
著作名:天使のレシピ
著者名:御伽枕(おとぎ まくら)
イラストレーター:松竜(まつりゅう)
発行日:2006/04/25

あらすじ
貴方が失くした大切な羽根。見つけるための処方箋(レシピ)を差し上げます。

高校二年の春、俺は同じクラスの少女に呪いをかけられた。
それは強力なシロモノで、ほとほと困り果てている。
呪いをかけた主と目が合った。するともうだめだ。先の行動を逐一考えてその通りに実行していかないと、どんなヘマをやらかすかわからない。
気が強いけどどこか抜けてて、呪術とは縁遠そうな女の子のハズなのに……。
彼女は今、俺と同じクラスにいる。

これは大切な羽根を失くしたヒトたちと、それを見守る天使が織りなす不思議な物語。

レビュー
第12回 電撃小説大賞<選考委員奨励賞> 受賞作『天使のレシピ』をお送りします。
さて、この<選考委員奨励賞>。個人的に非常に楽しみでした。
なぜなら電撃大賞において、大賞よりも面白いシリーズモノとして長続きしてきた作品は何故か銀賞や銅賞でなく、この<奨励賞>が多かったからです。
一発あてたら終わりみたいな大賞と、シリーズ化してより有名になり次へというスタンスの違いが見受けられていました。
今期の大賞は今月新刊が発売されたので良いペースですけどね。ただ、何より来月の「狼と香辛料」が楽しみでしょうがない・・・

と、このように期待を込めて読んでみたこの作品・・・。
はたまたライトノベルの新境地が垣間見えました。

表紙や題名を見れば、あたかも天使がメインの話かと思いますが高校生の恋愛をテーマにした短編集です。天使は殆ど関係ないです。
「超告白」「トランキサイザーキス」「恋愛実験」「ソラヲトベ」の5つの短編で構成されています。
共通点は同じ学校、同じクラスの生徒が登場人物であるということ位で話としての関連性は無し。

しかし・・・これはまた随分とライトノベルらしくない。電撃文庫はターゲット層を丁度我々20代前半に絞ってきてるのかなと思えてきます。
例えば「トランキサイザーキス」。これ、エロイです。これまでラノベでは見られなかったような表現も満載。
他の言い方するならジャンプで「バスタード!!」やってたみたいな衝撃w
どうにも「子供向け」というイメージの抜けないラノベに新たな旋風を巻き起こしてくれていると思います。

あと短編の中で一番感動したのは「恋愛実験」
やばい、これはイカン。心揺さぶられるとはこのことか。
こんな読んでるこっちまで赤面しそうなくらい初々しい話は・・・最高です!!('∀`)
青春したくなる。恋なんて数年来自分には縁のない言葉だけど、だからこそこういう内容に敏感になってるのかもしれない・・・。
何度もんどり打ちそうになったことか。
最初はかなりの引っ込み思案な女の子が、初めて男の子のために綺麗になって振り向かせようと考えたりといった、恋愛を通じての様々な心情的変化が緻密に書かれている。
どんどんお互いを好きになっていく様を読み進めていくのはそれはそれは心地良い。
純粋で綺麗な恋物語でした。

先日紹介した「ある日、爆弾がおちてきて」はファンタジーが入った恋愛ものでした。男と女の間での時間軸のずれも一つのテーマとして味をだしていました。
「天使のレシピ」にはそのようなファンタジー要素はありません。「天使」という存在はいわばサブ的なものととらえていいと思います。
「恋愛」。このテーマについてこれでもかって言うほどに書き込まれたストーリー群。
下手な大人向け文庫ではありえないピュアな恋の物語です。ある意味ラノベらしいとも言えます。
変なドロドロが一切ない、彼氏と彼女の恋へのガチンコ勝負。
愛ではなく恋。この違いが余計にさわやかさを演出していると思います。著者の御伽先生も意識しているようです。

天使達は「なにか大切な感情」を落としてしまった人間を見つけ、手助けをする。
恋が行きすぎて自分ではどうにもならなくなった恋人達を助けるのが仕事。
それは離ればなれになった恋人に会うための儀式。

天使同士の悲恋も表現したかったのでしょうが、このファクターは果たして必要だったのか(ぉ
天使の存在によって少し話がわかりにくくなってく部分があるのが残念といえば残念。
なくてもスムーズに話進むんじゃないか?
一番好きな「恋愛実験」は天使出てこないしw
電撃というレーベルに合わせて天使が挿入されたのかな?と勘ぐったりもしてみたり・・・。
最後の「ソラヲトベ」がちょっと感情移入しきれなかったんだけど、他の短編は最強クラスに心に突き刺さった。抜けやしない。
恋愛モノのライトノベルとしてはトップクラスの最優秀作品です。恋愛モノが読みたい方、この本を読みましょう。
「ある日、爆弾がおちてきて」読んだ後だとまたその違いが鮮明に見えていい。
女性作家ならではの視点が強く現われていると思います。
御伽先生の次の「恋物語」が読んでみたいと切に願う。求む!続編or新シリーズ!

評価
★★★★★
(5。5点越えしたいけど天使の立ち位置がイマイチだったので・・・)

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魔法少女リリカルなのは

2006-05-19

魔法少女リリカルなのは

メガミ文庫
著作名:魔法少女リリカルなのは
著者名:都築真紀(つづき まさき)
イラストレーター:長谷川光司(はせがわ こうじ)
発行日:2005/10/11

あらすじ
魔法少女としての運命に巻き込まれた小学三年生、高町なのは。
危険な古代遺産「ジュエルシード」を巡り争うことになる異世界の少女、フェイト・テスタロッサ。
悲しい運命を背負ったフェイトにひかれ、同じ寂しさを分かち合いたいと願ったなのは。
「友達に、なりたいんだ」
思いを届けるため、なのはは自らが得た魔法を手にフェイトと、運命との戦いを選んだ。

レビュー
大人気熱血友情魔法バトルアニメ「魔法少女リリカルなのは」のノベライズです。

アニメ見てない人には非常に難しい&ネタバレなレビューとなりますことをご了承ください。

普段はアニメとタイアップしてる(アニメ原作で小説化してる)作品は読まないのですが、友人の薦めで手に取ってみました。
「魔法少女リリカルなのは」なんてタイトルみたらまず一発で引くと思います。私もタイトルのせいで最初は「なのは」を見ませんでした。
元がとあるパソコンゲームの番外編なのでタイトルは仕方なかったのでしょう。
ですが実際はタイトルに全くそぐわない内容。熱血・魔法・ガチンコ・友情・・・どこのスーパーロボットものですかとw
魔法効果や戦闘シーンはシビレます。格好良いのです。
可愛さ<<越えられない壁<<格好良さがこのアニメの本質です。
つまり 萌えではなく燃え を体現しているということです。
あとは主人公が9才っていうあまりにアレな年齢設定さえなければ('A`) 小学三年生がこんなに色々考えてたら今後日本はどの国にも負けません。

A'sの主題歌「ETERNAL BLAZE」がオリコン二位になってJ-POP界を揺るがせたことでも有名ではないでしょうか。水樹奈々は歌が本当に上手です。その辺のJ-POP歌手は凌駕する実力はあるのに「声優」って理由で偏見持たれ気味ということが悲しい。
挿入歌も素晴らしい出来。「BRAVE PHOENIX」は曲の良さに加えて原作のシーンとの相乗効果でとんでもない曲になってます。
SUPER GENERATION」の二曲目に、「HYBRID UNIVERSE」にも収録されています。
機会があったら聞いてみてください。

さて、アニメ談義になってしまってますので方向修正。
「リリカルなのは」最終話の少し前から「リリカルなのはA's」の間にあたる話を収録。
P・T事件の後日談。プレシアが時の庭園に籠もって研究をするまでの経緯。フェイトの時の庭園時代での生活。フェイトvsなのはのガチンコ勝負etc
アニメで語りきれなかった話や、各キャラの深掘りを行っている。
アニメではかなりの悪役だったプレシアがどうしてああなってしまったのかという話は必見。リニス誕生の理由や、フェイトの名前の由来も明らかに。
なのはパートではなのはの家庭環境や、なのは、すずか、アリサの性格を説明。
ガチンコパートではこの世界での魔法の概念の説明や、どのように魔法戦が行われるのか、どのようにダメージを受けるのかが詳細に書き込まれてます。
「なのは」での魔法概念は数学的性質が強い模様。魔法というと不可思議なモノというイメージが強いが、なのはの設定では数学や数式で魔力を制御してる感がする。
そしてクロノは実は強かった!(ぉ どうにもアニメじゃパッとしない彼だけど、なのは&フェイトよりも強力な魔導師だったなんて・・・

そして最大の見所、なのはvsフェイトの魔法バトルが熱い!
最強の防御を誇る巨大固定砲台なのはがいかに強力か・・・
いくら模擬戦とはいえバインド掛けて身動きとれない相手にスターライトブレイカーをぶっ放すなんて・・・。相変わらずの鬼っぷり。
「容赦がない」という所がなのはのチャームポイントなんでしょう、きっと(汗
A's10話でフェイトが闇の書のスターライトブレイカーから全力で逃げ出した理由がわかるというものです。

これに漫画版を読めば「なのは」はかなり理解できますw
読んだ後にもう一度アニメを見ると(見てしまいました)随分違った見方になります。やはり本は情報量が違う。
単なるノベライズではなく、語りきれなかったことを小説で補っています。
「リリカルなのは」をより深く理解する為の参考書といったところ。

原作を見てない人には正直お薦めしません。内容わからないでしょうから。
逆に原作を見たことあって面白い作品だと思った方はこの本は「必読」です。

最後に一言。
「タイトルに惑わされるな!」

評価
★★★★
(4)

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とある魔術の禁書目録(インデックス)⑤

2006-05-17

とある魔術の禁書目録5

電撃文庫
著作名:とある魔術の禁書目録(インデックス)5
著者名:鎌池和馬(かまち かずま)
イラストレーター:灰村キヨタカ(はいむら きよたか)
発行日:2005/04/25


あらすじ
8月31日。
一方通行(アクセラレータ)はその日、路地裏で不思議な少女と出会った。
そいつは、どこかで見た顔で・・・。
御坂美琴はその日、学生寮の前で男子生徒からデートに誘われた。
そいつは超爽やかな奴で・・・。
上条当麻はその日、自宅で不幸な一日の始まりを感じた。
なぜなら、夏休みの宿題を全くやっていないことに気づいて・・・。
8月31日。学園都市の夏休み最終日。それぞれの物語が幕を開けた。

レビュー
私的お気に入りシリーズ「とある魔術の禁書目録」の5巻です。
今月で10巻出てるから、5巻は一体いつ出たのだろうと思ったらまだ一年。
一年足らずで5冊とはなかなか素晴らしい刊行ペース。安定して続編出してくれるのは読者としてこの上ないですよね。
面白くて1~4巻まで一気に読んで、読書癖発動→勿体なくなって読むのを凍結だったのですが、物理(棚スペース)的問題から封印を解きました。

一巻読んだときに思ったことは「月姫っぽい」ってこと。
影響受けているのは明らかだと思います。クライマックスシーンとかの盛り上げ方とか、キャラの心情とか、役に立つんだか解らない能力が実は最強クラスだったり。
「幻想殺し」っていうトリッキーな能力の使い方・配置が上手ですね。
ともかく、上条は志貴に似ている部分が多いなと思う。自分を省みず戦ったりするところや、やたらに不幸だったりとか、無駄に朴念仁だったりとか。
上条の方がギャグキャラでおもしろみは上だけどもw
力押しでストーリーを纏めることもありますが、そのことに違和感や苛つきを感じません。
幻想殺し(イマジンブレイカー)、一方通行(アクセラレータ)、最終信号(ラストオーダー)等、ネーミングセンスが良い。
カタカナの当て方が個人的に凄い好きです。月姫やFate(奈須きのこ)は英語に漢字を当てはめるのがこれでもかっていう程上手いから、逆ですね。
さて、月姫やタイプムーンが解らない人には全く解らない説明になってしまってすみません。

基本的にはそれぞれの夏休み最終日を描いた短編集。
8/31という夏休み最後の日に、宿題に追われ瀕死の上条がまたもやっかいに巻き込まれたり、レールガン御坂美琴の上条フラグが再び立てられたり。
でも今回は3巻で上条とガチンコした学園都市最強のレベル5「一方通行」がメインに据えられている。
シスターズのシリアルナンバー20001・打ち止め(ラストオーダー)と一方通行の話。一方通行好きにはたまらない一冊。
ラストオーダーがさらわれて学園都市崩壊の危機が!という大事に。

すでに1万というシスターズを殺した、自分の力は殺しにしか向いてない。
らしくないとかそんな次元の話ではない。人を救う「一方通行」は「一方通行」ではない。

ずっと一人だった「一方通行」にたった一人の大事なヒトが、護りたいと思うヒトができた。
自分は正義のヒーローになんかなれない、もっと相応しい奴が他にゴロゴロいる。
でも自分がクズだろうがなんだろうが、なんの罪もない少女が見殺しにされていいわけがない。
自らの存在を揺るがす葛藤と戦いながら、彼は決断する。
そして、「一方通行」は「一方通行」で無くなった。

クライマックスの語り口がとても熱い。正論責めの時もあるし、勢いで突っ切る時もある。
やっぱり月姫やFateに似ていると思う。逆にこの作品が好きなら月姫やFateはやってみるべきです。きっと気に入ると思います。

恒例の異能対決、激しい戦闘シーンは今回はお休み。でもギャグパートは相変わらずいいキレしてるし充実の一冊でした。
今月に10巻も出たし、なるべく早く次を読んでしまおう。

評価
★★★★★
(5)

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ある日、爆弾が落ちてきて

2006-05-15

ある日、爆弾が落ちてきて

電撃文庫
著作名:ある日、爆弾がおちてきて

著者名:古橋秀之(ふるはし ひでゆき)
イラストレーター:緋賀ゆかり(ひが ゆかり)
発行日:2005/10/25

あらすじ
訳あって省略(ラスト参照)

レビュー
ふとした拍子に手に取ってみたら、それが大当たり。
そんな作品。
まず言っておきましょう。おもしろいです、これ。
まず言っておきましょう。表紙の爆弾抱えた女の子は飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。
ホントこの娘本編と関係ないじゃん(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
「爆弾」のロゴが良くできてるな~と感心。


ボーイ・ミーツ・ガール話の短編集です。
普通のペースで生きている男の子の横を、女の子が追い越したり、目の前を通り過ぎたりしていきます。
合計7つの味のある短編が詰まったお得な本です。
一つ一つが独立した話なので一切繋がりはありません。

甘酸っぱい青春を感じさせたり、最後のどんでん返しに驚かされたり、どうにもならない閉塞感が実に切なかったり、ちょっと悲しくなるけど結末はじつに幸せなものだったりetc
色々な感情がわき起こってきます。短編故に色々な毛色の物語があるけど、一つとして似てる物語がない。
短編なのに濃厚な読み応え。

「“フツーの男の子”と“フシギな女の子”とのボーイ・ミーツ・ガール」という大枠的なテーマはあるのですが、その枠内でよくもまぁここまで面白い話がポンポン出てくるなと。これが腕のある作者というもの。
文体もサクサク読めるようになってる。あっという間に読み終えてしまいました。
各話の設定も実にしっかりしてる。よく考えるなと思う。琥珀の心臓でもこれくらいしっかりした設定が欲しかった(ぉ
どの話でも恋心がキーポイント。それは分かりやすいものだったり、実に分かり難かったり、これ恋心?というのまで様々。
でもきちんと恋心であるのです。私はそう思って読んでいました。

短い物語の中に様々なものが凝縮されてる、一冊書いても説明不足になってる方もいれば、こういう物語描ける人もいる。
これだからラノベは辞められない。

どの話も大変面白いのですが、個人的には「ある日、爆弾がおちてきて」「トトカミじゃ」「三時間目のまどか」「出席番号0番」が好きですね。
というか全然絞れてない(汗 
ぶっちゃけ全部好きだ!
短編ですし中身のレビュー(あらすじの記載も)は今回はいたしません。是非買って読んで頂きたいと思います。

評価
★★★★★☆
(満点越えの5.5!)

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ルナティック・ムーンⅢ(3)

2006-05-12

ルナティック・ムーン3

電撃文庫
著作名:ルナティック・ムーンⅢ(3)
著者名:藤原祐(ふじわら ゆう)
イラストレーター:椋本夏夜(くらもと かや)
発行日:2004/05/25


あらすじ
森に佇む屋敷の中で、三人の変異種の少女が暮していた。特殊な趣味の人々に売られる為に。
その屋敷の主に定期的に雇われケモノ殲滅の任をこなすエデン、その隊の一員としてシオンの姿があった。
一方フィオナとルナは全滅した集落の調査を終え、シオンたちの隊に合流する。
屋敷周辺のケモノ殲滅作業のさなか事件は起きる。
純血至上主義組織「フルブルー」のメンバーとの激突、前回の事件の首謀者の影、そして第五稀存種の覚醒。
物語は大きく動く!

レビュー
ルナティック・ムーン第3弾の紹介です。
ついにシオンの復帰戦!そしていきなり知り合いに遭遇し過去のトラウマ大発動。
シオンは無感情に強くなろうとしたわけではなく、どうにもならない弱さを持っていたからこそ機械のような冷徹な強さを手に入れざるを得なかった、そうして強くなろうとすることで自分を偽ってきた。
その仮面がその知り合いに出会うことで剥ぎ取られる。
半狂乱に陥るシオン。
これでもかっ!っていうナイスタイミングで現れるルナ。
その瞬間、また一つ(何かの)フラグが立った(ぉ
このルナが現れた瞬間、シオンの視界がぱあっと開けるような描写が好きです。

二人とも他人にどう見られているのか酷く気にしてるくせに、全く表にそれを出さない。
面白い共通点。そしてお互いにお互いを気にしてる。
似たもの同士。いいですねぇ。

方向音痴な自分を恥ずかしがるシオン、その方向修正をしてシオンの機嫌を損ねてないか心配するルナ。
お前ら可愛すぎだとw この二人なんでこんなに可愛いのかと思ったら、やりとりがウブなんだ!(ぉ

死ぬほど朴念仁な二人がどうなっていくのか、ルナティック・ムーンの雰囲気からして普通にくっつくのはなさそう。
この二人はどうなるのか、ワクワクものです。

あと、教訓的な良い台詞発見。(主旨を要約してます)
「もし、もし、もし・・・そう考えると今の自分が、何か揺らいで見える。
それは偶然なのか必然だったのかよくわからない。自分で決めたこともあったし、どうしようもなかったことだってある。
だけど・・・その中で、自分の決めたことが多ければ多いほど、今の自分ははっきりする。揺らぎが少なくて済む。」

自分の意思で行動していけば、後悔はしても「自分」を確固たるものには出来るってことですよね。
為になるお言葉ごちそうさまです。

そして、今回は稀存種が二人も新たに登場して至る所で大暴れ。
まさに乱戦。
なんか純血種至上主義者集団「フルブルー」なる集団が出てきましたが・・・
これ、はっきり言って「ブルーコスモス」です「青き清浄なる世界のために」です。
思想もその極右っぷりも完璧なまでにブルーコスモス。あげく色まで一緒!!このまま行くと結末までいっry
これは流石にツッコまざるを得ません・・・。いわばキラみたいな存在がトップなのがフルブルーの問題点かw
ホント真っ青な事実ですね^^

物語編成は多面的。あっちでもこっちでもクライマックス級の事件勃発で目が離せない。
スプラッターな描写も健在。もうこれがないとルナティック・ムーンとは言えないな。
そして張り切ってる割に意外と蚊帳の外なカロマイン。なんか可哀想だが、ずっとこんな感じな予感。

兎にも角にも、今作は勢いがあって非常に面白い!今まで準備してきて一気に盛り上げた感じ。
ページ数は多いけどあっという間に読めてしまいました。

評価
★★★★★
(文句なしの5)


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マリア様がみてる くもりガラスの向こう側

2006-05-11

"マリア様がみてる くもりガラスの向こう側


コバルト文庫
著作名:マリア様がみてる くもりガラスの向こう側
著者名:今野緒雪(こんの おゆき)
イラストレーター:ひびき玲音(ひびき れいね)
発行日:2006/04/10

あらすじ
祐巳が瞳子からロザリオを突き返されたクリスマスパーティーの三日後。
祐巳の家に祥子から手紙が届く。小笠原邸での泊まり込みでの新年会の誘い。今年は女性限定だという。
年が明けて、薔薇ファミリーが勢揃い!
そんななか祥子について衝撃の事実が明らかに!
祐巳と祥子が一緒に過ごす二度目の正月は波乱の予感?!

レビュー
さてさて、前巻で大波乱が巻き起こり期待の高まるなか発売されたマリみて「くもりガラスの向こう側」。
・・・やられました('A`)
またもや一拍置かれました。瞳子ちゃんは欠片も出てきません。
振られても気にせずガンガン攻め込んできたお姉様と違い祐巳は様子見が強い模様。
話が前に進まないったらありません。
くもりガラスなのは今後のマリみての展開では無いかと。

以前に「なかきよ」をやってから一年も経っているのかとちょっと驚いてみたり。
あの頃は聖さまがいらっしゃったことに驚き、逆に一年しか経ってないのか!とも思ってみたり。
前代(特に聖さま)がいた頃は輝いていた、色々と。
祐巳と祥子がラブラブしてても特に感慨が沸かなく成ってしまった・・・何故だ。

ところで祐巳は柏木さんの謎メッセージを解読するに至るまでレベルを上げました。
祥子様より優さんとの関係が深まってないかしら?

あらすじには祥子についての衝撃の事実がとかありますが、別段ショーックなことでもありませんでした(汗
というか、主人公が祐巳-祥子から祐巳-瞳子に移行しつつある中での祥子様の重大発表はあまり意味を成さなかった模様。
ふと思うのですが、マリみては「パラソルをさして」以降あたりから明らかに内容が薄まってます。
「レイニーブルー」のようにガツンと揺さぶられることも無い。
最近は時間稼ぎしてるなってことを強く感じてしまいます。
人気シリーズを早く終らせたくない編集部の策略か。ちっ資本主義め。

そんなこんなで何が変わったのだろうとちょっと振り返ってみました。

祐巳と祥子の絡みが無い! 姉妹間の絡みがない!

きっとこれに尽きる。妹騒動で明らかに減っているのは祥子様を含むお姉様方の出番。なんかご隠居状態。
それでいいのか「マリみて」よ、と。
ドキドキするような姉妹の関係を描くのがマリみての本筋でしょうに!
「祐巳、タイが曲がっていてよ?」はどうしたああああ!(ぉ

なんか由乃さんが頑張るとドタバタコメディー化するし、もしくはアドベンチャー?(ぉ
別に赤薔薇じゃなくても「チェリーブロッサム」みたいに胸が締め付けられるようなストーリーもあるわけで、もっと中身の充実に努めてもらいたい。
でも、黄薔薇はどんなに頑張っても紅白みたいな展開にならないのは何でだろう(汗
黄薔薇は前代からコアな部分担当なんだよなぁ。・・・全国の黄薔薇ファンの皆さん、すみません。

どっちにしても妹捜しに時間かけすぎです。
さっさと妹決めて絡んでください。(ぉ

どうも文句ばかりになってしまって恐縮ですが、それはこの作品への愛ゆえなのです。
中身のレビューが殆どないですが、実際触れるほどの内容があまりないのです・・・
往年のマリみてよ、どうか復活してくれ!

評価
★★★
(3)

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琥珀の心臓

2006-05-09

琥珀の心臓

富士見ファンタジア文庫
著作名:琥珀の心臓
著者名:瀬尾つかさ(せお つかさ)
イラストレーター:唯々月たすく(いいづき たすく)
発行日:2005/09/25

あらすじ
修学旅行のバスの中、突如気を失ってしまった久森遙たち、24人の高校生。
気づいたそこは、どこまでも続く鬱蒼とした森、亜人種が闊歩する、現代とはあまりに違う異世界。
そこでは竜と巨人が熾烈な戦いが繰り広げられていた。
クラス委員の優子と共に森を彷徨ううち、クエルト族という獣人族と出会った遙は、クラスメイトの安全と引き替えに最強の巨人アプコーヤを駆り竜と戦うことを決意する。
戦うたび遙は人では無いものに変質していく。それでも遙は出撃する、「元の世界に帰る」というクラスメイトの願いのために。
その真実を伏せたまま・・・

レビュー
第17回ファンタジア大賞<審査委員賞>受賞作、「琥珀の心臓」です。
なにげに富士見ファンタジア文庫の本は初レビューとなります。

主な登場人物は主人公久森遙、その親友橋場優子、幼なじみの柴田敦也。あとの21人は・・・飾り兼足手まとい(ぉ
世捨て人的な雰囲気をもつ遙はクラスでも疎まれ気味だった、そんな彼らを守ろうと本気で思えなかった。
しかし、その親友の優子はなんとしてもクラスメイトを守ろうとする、絶対に諦めない。
だから遙は誓った。優子の大切に思う全てを守ってみせようと。

突如森ばかりの異世界に飛ばされてサバイバル生活スタート。
でも一介の高校生がいきなり森に飛ばされてまともな生活など出来るわけもなく、食糧不足もあり皆が段々弱っていく。
そんな中で唯一人森に精通する久森遙は、サバイバル生活のエースだった。
そして現状打破を目指して行った遠出先で猫人間のクエルト族と出会う。
彼らは巨人に乗り竜と戦っていた。巨人に引きつけられる遙だったが・・・

といった感じ。
作品紹介にジョブナイル小説とあったけど、ジョブナイル小説ってこんな感じなのか?読んだこと無いからわからんのですが・・・
飛ばされた先の森の空気感は新鮮だったし、サバイバル生活の厳しさは読んでて伝わってくる。

遙に巻き込まれた形で一緒に飛ばされたクラスメイト計23名。優子と敦也以外は、何の活躍もありゃしません。
自分もこうなったら使えない21人のウチの一人なんだろうな、間違いなく・・・と思ったり。
ただ遙が本気で守ろうと思わせる対象を作るための役だったのか。でもそうなら優子と敦也だけ呼べばいいのに(ぉ
修学旅行中にバスの中身ごと飛ばされたって設定だから仕方なく着いてきてしまったのか。
人数が多いくせにあまりに役どころが薄かったのでちょっと存在意義がわからなかった。

世界観は面白いと思います。ファンタジア文庫の名に相応しい。
ファンタジア文庫って電撃とかと比べて近未来SFが少なくて、異世界モノのファンタジーが多いような気がする。
ちょっと狙ってる年齢層も違うのかなーとも思ったり。あまり数読んでないので偏見満載ですが(汗

各所に説明不足な点があって、それが目立つ形に表れてしまっているところが残念でした。
どうして遙はそこまで森に精通しているのか、森の申し子の如きその知識の背景が全くわからない。
一介の女子高生がそんなに森にサバイバルに詳しいわけが無い、それなりの理由があるはず。
でも、今作では「遙はそういうもの」的扱いになってて説明は無かった。
敦也との関係も不明瞭。幼なじみ。便利な言葉だけど、このワード使うならもっと二人の関係を掘り下げて欲しかった。
逆に優子とのラブラブな雰囲気は何故なのか、これもちょっとわからん。過去話でちょこっとエピソードは出てたけど、二人の絆を説明するには圧倒的に分量というか内容不足。

「構成が甘い」と編集部が評している通り、度重なる修正がかかったであろう後でも目立つ粗さがあります。
面白い!と断言するには腑に落ちない部分もちらほら。
ただ、遙の鮮烈な生き方、その輝くキャラクターは魅力的。さすが主人公。

続編が出るような終わり方じゃなかったので、瀬尾先生の次回作に期待してみましょう。
というか、琥珀の心臓は続編ださないでこのまま終わりにしておいたほうが話として良い・・・。

評価
★★★☆
(次への期待をこめて今回は3.5)

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GOSICKs―ゴシックエス・春来たる死神―

2006-05-07

GOSICK春来たる死神

富士見ミステリー文庫
著作名:GOSICKs -ゴシックエス・春来たる死神-
著者名:桜庭一樹(さくらば かずき)
イラストレーター:武田日向(たけだ ひなた)
発行日:2005/07/15


あらすじ
異国の留学生として、貴族の同級生達からは避けられ孤独の中でもがいている少年。
ヨーロッパの闇として恐れられ、人と接触させられることなく本に埋没する少女。
場所は西欧の小国ソヴュール、時は1924年。
かの国の名門聖マルグリット学園で日本の帝國軍人の三男たる久城一弥と、知恵の泉を持つ少女「灰色狼」たるヴィクトリカは出会った。
大いなる渦の中へと一歩を踏み出す少年と少女の、これははじまりの物語。

レビュー
富士見ミステリー文庫の人気シリーズ、GOSICKの5冊目です。

突然ですが、私がライトノベルのイラストレーターで「神」だと思える方々が3名いらっしゃいます。
一人はルナティック・ムーンを担当している椋本夏夜先生
一人は「麒麟は一途に恋をする」、「エンジェル・ハウリング」「紅牙のルビーウルフ」等でお馴染みの椎名優先生
もう一人はこのGOSICKを担当している武田日向先生。
この御三方です。
他にも上手な作家さんはいらっしゃるのですが、この方々が私的に抜きん出ています。

さて、このGOSICKですが、私的御三家の一角、武田日向先生のイラストがふんだんに使われています。
ヴィクトリカの最大の特徴、ふわふわと大きく膨らんだレース、ビスクドールのような外見、シルクのような金髪、宝石の様に輝く碧眼。
完璧です。完璧に文をイラスト化されています。
武田先生のカラーイラストの色遣いには吸い寄せられるような感覚を覚えます。美しい!
しかし、設定上仕方ないとはいえヴィクトリカのこのレースの量はイラストにするときはさぞかし大変でしょう(汗

今作は時系列でいうと一巻の前。ヴィクトリカと一弥が出会い、二人は学園で巻き起こる事件を追っていくことになる話。
一弥とヴィクトリカがどうして仲良くいるのか、どうして一弥はアブリルに好かれているのか等々GOSICKの細かな設定を補うエピソードが満載。

一弥とヴィクトリカの漫才コンビの様なやりとりはもちろん健在。何時読んでもこの二人の仲の良さは微笑ましい。
なんだかんだいって一弥には弱いヴィクトリカが最高に可愛い。彼女の気まぐれっぷりは猫ですね。はい、完全に猫です。
灰色狼じゃありません、猫です。ああ、猫飼いたい(違
ぶつくさ文句を言いながらも図書館のてっぺんまで登る一弥、また来たのかと照れ隠しなのか一弥が来たことに文句を言うヴィクトリカ。
ホントいいコンビですw 
一弥も一弥で頑固なところがあって、そこを読み切れずに彼を怒らせてしまったときのヴィクトリカの対処の仕方も、彼女らしくない部分が見れるのでよいですね。
キャラクターの表情の描写が非常に豊かです。特にヴィクトリカの時折見せる激しい感情。
それを基本的には表情を描写することで表していますが、分かりやすい上にインパクトが強い。
桜庭先生は腕があるなぁと思います。

GOSICKは「ミステリー」文庫の本です。ちゃんとミステリーしてます。
ラノベのミステリーってのはあまり「ミステリー」ってカテゴリに入れるべきじゃない様な作品が多いのですが、これは違う。
トリック自体はそれほど難解なものではないけれど、演出と情報を小出しにしてくることでそれを補って、しっかりとしたミステリー小説を構成している。
どんなトリックも種がばれてしまうと大抵は「なんだそんなもんか」というもの。
それをいかに面白く見せるかが作家の腕の見せ所、その点でみても桜庭先生は敏腕といえるでしょう。
書き方自体があまりラノベっぽくないなとも思います。
他の出版社でも色々本だされてますしね、桜庭先生は。活躍の場はラノベだけでは無い模様。

あとGOSICKの隠れた名所(?)はあとがきです!なぜかGOSICKのあとがきは異常に長い。
最後の最後で罠が隠されているのですよ!w 本編とは全くベクトルの違う面白さがあとがきにたっぷり詰め込まれてます。
ゴールデンブラジャーや狛犬泥棒の話等々、抱腹絶倒です。危険です。
とまぁ、このシリーズは色んな所に魅力が一杯。是非一読を!


評価
★★★★★
(5)

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涼宮ハルヒの憤慨

2006-05-04

涼宮ハルヒの憤慨

角川スニーカー文庫
著作名:涼宮ハルヒの憤慨
著者名:谷川流(たにがわ ながる)
イラストレーター:いとうのいぢ
発行日:2006/05/01


あらすじ
涼宮ハルヒが暇をもて余すと驚天動地のばか騒ぎになるだろうが、むやみに目を輝かせているのも困りものだ。
それもこれも生徒会長なるお方がSOS団の存在を認めないと言いだし、文芸部室からの立ち退きを要求してきたからだ。
部室退去を免れる為に生徒会が出した条件とは・・・
そんな生徒会と全面的に戦うため、
団長の腕章を「編集長」に変え、ハルヒはSOS団全員に原稿執筆を命じたのだった!

レビュー
アニメとの相乗効果で人気急騰中の涼宮ハルヒシリーズ第8巻です。
相変わらす凄いクオリティーですね、アニメ版ハルヒ。
京都アニメーションの力をまざまざと見せつけています。
ハルヒの自信満々に輝く瞳や長門のクール(無感情)さ、朝比奈さんの可愛らしさを余すところ無く表現しています。
全く崩れずかつ美しい作画、原作を120%以上に活かしたその構成は感動を通り越して呆れてしまいます。
日本を代表するアニメはスタジオジブリ製のモノではなく間違いなく京アニ製のアニメです。断言できます。
京アニに出資したい(ぉ

原作を読んでれば読んでいない場合より10倍以上は楽しめるはずです。
原作読んでないとさっぱりな部分は1話から変わってませんw

そんなこんなで読みましょうハルヒを!
まず読んでて思ったのですが、アニメと8巻である『憤慨』は相互に打ち合わせて製作されたのではなかろうか?
『憤慨』読んだ後にアニメのOPを見ると全部理解できます。実は奥が深かったです、あのOP。

さて、今回は前巻のタイムトラベルみたいにSFチックなことはなく、いわば「ハルヒらしい」展開です。
ハルヒがパワー全開で周りを問答無用で巻き込んでいく。
そういえば元々ハルヒを暇にして不機嫌にすると偉いことが起こるから、それを防ぐ為にSOS団ってあったような気がする。
そんなSOS団中心のお話。原点回帰か。
お題は「生徒会vs文芸部(SOS団)」!
事実上活動停止している文芸部を生徒会がつぶしに来た!
それを防ぐ手だては・・・機関誌の発行!
SOS団以外の人も巻き込んで機関誌作りが始まった。
キョンが書くことになったのは「恋愛小説」。その出来をちらちらと気にするハルヒ。うん、こんなハルヒはイイ!

ちなみに・・・
この話でのとある挿絵が思いっきりアニメのOPと同じモノだったのも、打ち合わせしたに違いないと思った一つの理由だったりします。

以前に出てきたキャラがまた出てきたり、そのキャラの正体が実は○○○だったり。
なんか新展開への準備が着々と進んでる感じもしました。
もう一つの話では、ハルヒの意外な一面も垣間見られたり。(これまでのような)唯我独尊っぷりは今回は休憩なのか。

最近やたらぐらついている有希がキョンにしか解らないように出してくる合図もたまらない。
キョン-有希間にある絶対的な関係みたいなのを見て取れるのは私だけでしょうか・・・。
巻を重ねる毎にその関係は強くなっていっている様に感じます。
ある意味朝比奈さんより強敵。ただそれはキョンにとっては恋愛感情というよりは強力な信頼関係である感じ。
有希のこれからの感情の揺れにも注目したい。

この本は面白かったです。
学年の変わり目の話であったし、とりあえず一区切りといった感じでしょうか。
次は学年が変わって新展開ということも大いにありえます。
あと、アニメの最終話は一巻のラスト、閉鎖空間でのあのシーンを持ってくるのは確実です!…いきなり関係ない話に飛んで失礼。
兎に角キョンの一人語りも今回は調子が上向きな感じがして気持ちよかった。爽やかですっきりしたノリでありました。

評価
★★★★★
(5)


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