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ラノベドランカー

Author:ラノベドランカー
ラノベ大好きな中毒者。
ラノベ積本の海が引き潮気味になり、溺死の危機から脱出。
ブログ開設6年が過ぎました。
何事も継続は力なり。

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紅牙のルビーウルフ5 宝冠に咲く花

2007-03-28

紅牙のルビーウルフ5
富士見ファンタジア文庫
著作名:紅牙のルビーウルフ5 宝冠に咲く花

著者名:淡路帆希(あわみち ほまれ)
イラストレーター:椎名優(しいな ゆう)
発行日:2006/12/25


あらすじ
神国を恨むクレプスムルク一族の男・イグニスの画策により、二つの神具〈導きの剣〉と〈裁きの天秤〉、そしてミレリーナ姫を奪われてしまったルビーウルフたち。イグニスの思惑がついに明らかになり――

レビュー
安定してきたクオリティ。

前巻から引き続きの宝具奪還の旅完結編。
「ルビーウルフ」というシリーズが完全に安定飛行に入ったと思わせる。
新人さん5冊目の作品だが、このクオリティでこの安定感は素晴らしいと思う。
「安定」というと面白くなくなった的なマイナスイメージを持つ人もいるだろうがそうではない。
ブレが減ったというか当たりはずれが無くなったとかそういう感じ。
面白い、という位置で安定飛行してるので安心して楽しめる。

奪還の為の戦いのなかでそれぞれのキャラの過去を描いて深みを与えたり、キャラごとの動機を描くことで物語の説得力をあげたりと、ストーリーの進め方に無駄がない。
今回の事件でもまたひとつルビーウルフが成長できている点も高評価。
回を追う毎に少しずつ変わっていく彼女の成長譚という見方も楽しめる。

今回の冒険は綺麗に終わっているが、全体から見ればストーリーは分岐点と言えるだろう。
次巻以降大きく話を動かしてくることも考えられる。
ネタはそれなりに振りまいてあるので、どのネタで来るのか楽しみもあるのだけど。

個人的には話の進行はひとまず休んでルビーウルフとジェイドの関係を一歩前進させて貰いたいと思っている。


評価
★★★★☆
(4.5)

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富士見ファンタジア文庫 コメント: 0 トラックバック: 0

火目の巫女 巻ノ三

2007-03-26

火目の巫女3
電撃文庫
著作名:火目の巫女 巻ノ三

著者名:杉井光(すぎい ひかる)
イラストレーター:かわぎしけいたろう
発行日:2006/08/25


あらすじ
不可思議な歌が響き渡る都に、紅い雪が舞い落ちる――。

都に起こる異変の原因を突き止めるべく調査を開始した伊月と豊日。
御明かしたちの身体に起こる異変、忌み字を冠する火護<し>組の新設、秘められた豊日の過去。
刻々と変化する事態に伊月はどう立ち向かう!?
“化生” と呼ばれる魔物と戦う巫女たちの物語。

レビュー
話が進む毎に雰囲気が変わってきている気がする。
ただその変化は悪い方向とは思えないので文句を言うつもりはない。

前巻からの謎の続きや、都で起こる致命的な異変等、この話をバトルもの路線に引きずっていく要素が多かった。
都は混乱を極め阿鼻叫喚の体の中、一人冷静すぎる豊日の行動が彼の達観具合を表しているよう。

同じ過ちを豊日に繰り返して欲しくない伊月と、過去の自分の行いに心を縛られ身動きが取れなくなっている豊日。
その二人が支え合っているような感じがして良い。
豊日のトラウマの一つ霞楼のエピソードには思わずホロリときてしまった。
ただ、何故伊月なんだろう?という疑問は未だ払拭できていない。気の遠くなるほどの年月を経た豊日にとって、伊月の何が特別なのだろうか。

千良木vs佳乃の戦いはバトルモノの真骨頂的な展開を見せていたが、佳乃の内面的変化もしっかり描かれておりGJ。

しかしヨビのくだりがイマイチわかりにくいのと、これまでの話がそれなりに密接して語られているせいで所々詰まってしまう部分がある。
物語を完全に覚えていればいいのだろうけど、せめて脳内に埋もれた記憶を呼び覚ます一文二文は添えて欲しかった。
内容がちと複雑になっているだけに読者への配慮がもうすこし欲しいところ。

辛口にまとめると、今回は降りかけられた災難を命がけで片づけたというだけ。
物語の核心は何も明らかになっていないし、この先の展開も読めない。続巻でどう話を膨らませて纏めてくるかがこれからの課題だろう。
それでも二巻に比べれば格段に面白い三巻だった。
内容忘れないうちに早く次を出して貰いたい。


評価
★★★★
(4)


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斬魔大聖デモンベイン ド・マリニーの時計

2007-03-24

デモンベイン ド・マリニーの時計
角川スニーカー文庫
著作名:斬魔大聖デモンベイン ド・マリニーの時計

著者名:古橋秀之(ふるはし ひでゆき)
イラストレーター:Niθ
発行日:2006/12/31


あらすじ
秘密結社ブラックロッジに追われる、機械仕掛けのウサギ娘。彼女は【魔導書】アル・アジフのページの断片だった――! 表題作「ド・マリニーの時計」ほか2編を収録して贈る、鬼才による究極のデモンベイン小説集!

レビュー
まさかの古橋デモンベイン第三弾!

軍神強襲で打ち止めだと思われていたデモンベイン古橋版外伝の第三弾。
無いと思っていただけに非常に嬉しい一冊。
ザ・スニーカーに収録されていた分に書き下ろしを加えれば一冊分に出来そうだからということで実現したらしい。

原作に加えて、最新作の「機神飛翔デモンベイン」をプレイしてから読むとより一層楽しめる仕様。
表題の「ド・マリニーの時計」は機神飛翔に初めてその名前が出てくる。伏線的内容を含んでいるのは事実。
ただ本来のストーリーには全く関係ない話なので、キャラの相関関係がある程度わかっていれば十分楽しめる。

内容は一冊を通してのドクター・ウェスト本。
どこを見てもドクター・ウェスト。大西教授大暴れ。
ドクターファンには堪らない。アンチドクターにも堪らない。
古橋先生の描く荒唐無稽っぷりも健在。
どのようにして彼のドクター・ウェストが出来上がったのか、意外な事実が明かされてファンには嬉しい限り。
その形成にシュリュズベリイ先生が絡んでいたことも笑える。

複数の短編のうちの一つ「ド・マリニーの時計」は、時間を操るページモンスターのエピソードだが、その「時間」というネタの使い方がとても上手である意味無茶苦茶荒唐無稽。
あとがきにも書かれていたことだが、「ある日、爆弾が落ちてきて」のような時間モノの話は古橋先生の得意技なのかもしれない。
トリッキーなネタで楽しませてもらった。

デモンベインファンと古橋ファンを兼ねる私には非常に満足な一冊だった。
願わくば次の外伝をまた、いつか。


評価
★★★★☆
(4.5)

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半分の月がのぼる空 3 wishing upon the half-moon

2007-03-21

半分の月がのぼる空3
電撃文庫
著作名:半分の月がのぼる空 3 wishing upon the half-moon

著者名:橋本紡(はしもと つむぐ)
イラストレーター:山本ケイジ(やまもと けいじ)
発行日:2004/09/25


あらすじ
病院を抜け出して、1日だけのスクールライフ……

里香の深刻な病状を知ってしまった裕一は、もう単純に笑うことなんてできなかった。
でも、だからこそ、里香のために無理やり笑うことにした。
やがて里香が写真を撮ってほしいと言いだした。 しかも学校に行きたいとも。
裕一は望みをかなえてやろうと、父親の形見のカメラを持ちだし、幼馴染からセーラー服を借りて、学校へ向かった。
一日だけのスクールライフを楽しむためだ。
しかし、そんな幸せがいつまでも続くわけがなかった……。

レビュー
前作が微妙な終わり方をしたので期待と不安が入り交じったまま読んだシリーズ三巻。
結果は、橋本先生らしい雰囲気に仕上がっていて満足。

ライトノベルというより一般小説に近い内容であることは相変わらず。
橋本先生の心理描写はストレートに響いてくる。
ストーリー自体は上記のあらすじで全てが纏まっていると言っていい。
つまり、それほど濃厚な展開があるわけでも伏線があるようなわけでもない。
でもその不足を補ってなお有り余る心の揺らぎの描写の多さが本書の特徴。
内容の多くが裕一の里香に対する思い、思春期らしい葛藤、自分の無知に対する怒り等の描写にあてられている。

すらすらと読みやすく短い文で多くの心情が表現されている。
表現が直接的だからより胸にしみるのかもしれない。
直接的な文は雑になりがちだがこの本は違う。キャラの感情はすんなりと読者に届いてきた。
その技量には感嘆すべきものを感じる。やはり橋本先生はこういう切ない系の話がうまい。

物語はターニングポイントに達したように見える。
次巻からどう話が動くのか、非常に気になるところ。


評価
★★★★
(4)

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皇帝ペンギンが翔んだ空

2007-03-20

皇帝ペンギンが翔んだ空
電撃文庫
著作名:皇帝ペンギンが翔んだ空

著者名:祭紀りゅーじ(さいき りゅーじ)
イラストレーター:Kアニキ(けーあにき)
発行日:2006/11/25


あらすじ
元不良少女と陽気な幽霊たちのハートウォーミング・ノベル。

元不良少女のリーゼロッテは、純白の古城 『白鳥城』 で管理人として働いている。
心優しい街の人々と白鳥城に住む陽気な幽霊たちに見守られながら、平和な日々を送っていた。
ある日、彼女のもとに同じ孤児院で姉妹同然に育った少女・ヨハンナが現れる。
それは平和な街に起こる事件の予兆だった!

レビュー
看板には偽りあり。

タイトルの「皇帝ペンギン」は欠片すら出てこない、その点はご注意を。
広告の通りハートウォーミング系に分類されるであろう物語。

ガサツだけど面倒見の良い姉御肌のリーゼロッテがとても良い味を出している。
いわゆる元ヤンキーで、言葉遣いも荒っぽいし、子供相手に本気出しちゃうこわいお姉さんだけど、
それが彼女の人間性を表していて、こさっぱりと気持ちよい。

脇を固めるヨハンナ、ポーやマルガレーテも強烈なインパクトが有り物語にアクセントを加えている。
リーゼに素直に頼り切れないヨハンナ。ヨハンナに強く出れないリーゼのやりとりにはヤキモキされられる。
その辺の描写もとても自然。

コミカルな部分も多く含まれていて、特にリーゼのどこのギャグマンガのキャラクター?と思わせる台詞や行動には多分に笑わさせて貰った。

ただ、キャラクターの魅力にストーリーがついていっていないような印象を受ける。
幽霊の立ち位置も判然としないし、悪役のエルンストもどうにも陳腐。
最終的に幽霊達が必ずしも物語に必要だったのかと思える。
事件の締め方は非常に渋いものだったのでいいにしても、どうにも全体的に薄い。
某婦人に全部喰われてしまった感じ。
あんなハードボイルドは反則だろう。

+の要素も多かったけど、-の要素が気になってしまって感動しきれなかった。残念。


評価
★★★☆
(3.5)

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しずるさんと無言の姫君たち The Silent Princess In The Unprincipled Tales

2007-03-18

しずるさんと無言の姫君たち
富士見ミステリー文庫
著作名:しずるさんと無言の姫君たち The Silent Princess In The Unprincipled Tales

著者名:上遠野浩平(かどの こうへい)
イラストレーター:椋本夏夜(くらもと かや)
発行日:2006/12/15


あらすじ
今日も真っ白な病室で、しずるさんとよーちゃんは残酷な事件を語りあう……。というわけで、今回の短編集は全て古今東西のお姫様たちをモチーフにしたお話。しずるさんの名推理にほれぼれするのはもちろんのこと、二人の関係には特に注目してみてください。しずるさんとよーちゃんの穏やかな日々に訪れた小さいけれど大きな危機。それが、二人の頼りなくも確かな絆を深めてゆく――。

レビュー
上遠野視点に感嘆する一冊。

富士見ミステリー文庫で唯二(?)ミステリーを繰り広げている「しずるさんシリーズ」第三弾。

二人の少女が病室という閉じられた空間で事件を肴に話に華を咲かす。
事件の描写は全てニュース、新聞、雑誌といった曖昧なソースを元に少女達が想像を膨らませて話し合うというもののみ。
ミステリーだけど会話が非常に多く、事件そのものの描写は殆ど無い。
上遠野先生の独特な作風はこの作品でも健在。

それでも十二分にミステリーを繰り広げられる実力はやはり凄いの一言。
一見複雑怪奇な事件は、単に観測者がややこしくしてしまっているだけ。
ちょっと見方を変えればそれは怪奇でも不思議でもないただの事件。
トリックを難解にするのではなく、難解に「見せる」ことで事件の難度を擬似的に上げている。
そういうミスリードを誘う視点の置き方は秀逸を通り越してもはや神業。

しずるさんとよーちゃんの関係性も、未だ多くは明かされていないものの色々と気になる。
ライトノベルとミステリーをかなり上手に共存させている作品であると思う。
ミステリーという観点で見れば「GOSICK」よりも明らかに上を行く一品。


評価
★★★★☆
(4.5)

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銃姫⑦(7)No more Rain

2007-03-16

銃姫7
MF文庫J
著作名:銃姫⑦(7)No more Rain

著者名:高殿円(たかどの まどか)
イラストレーター:エナミカツミ
発行日:2006/06/30


あらすじ
期せずして灰海で生涯の敵と巡り会ったセドリックは、しかし同時に彼と自身とに秘められた“精霊王”の力が諸刃の剣であることを知る。殺さねばならない。けれど、殺したくはない――。本懐に矛盾を来たし、葛藤するセドリック。一方、アンブローシアはセドリックとの再会の約束を胸に、暁帝国へ亡命するガリアン難民隊に同行する道すがらアラベスカと接触、帝国軍と共に進軍することを余儀なくされる。セドリックが銃を構えて待ち受ける“灰海”へ!!

レビュー

銃姫のレビューを書くことは実は私にとっては重労働だったりする。
ツッコミ所というか、文句の付け所というか、そういう点が非常に希薄であるからだ。

登場人物の心理描写、ファンタジーで最重要な世界観、各勢力の相関関係、伏線等どれも抜きん出ている。
褒めるべきは「点」というより、シリーズ全体を通しての各々の要素が形成する線であり面である。
だから一冊一冊を区切ってレビューするのは難しい、と思うわけだ。

ライトノベルを読んでいるという感覚が強く沸かない。
重厚なファンタジー小説。しかし登場人物の心理を含めた様々な描写に手を抜くことがないので、巻を追う毎にどのキャラにも思い入れが出てくる。

戦いを繰り広げる中で、それぞれの掲げる「正義」にとても説得力がある。
これが薄っぺらいと簡単に「主役」vs「敵・悪役」というよくある物語の図式に当てはめられてしまう。
銃姫はそうではない。簡単にそれぞれを善悪で割り切れるほど、キャラが薄くない。

今回ではセドリックの「味方」であるチャンドラースと「許し難い敵」であるスラファトの総司令官との過去話を出して、長年続いてきた流星軍とスラファトの戦いに深い意味、戦うもの達の意志をより明確に映し出してきた。
終わってしまっていることと解っていても、その取り返しの付かないことにとても胸を締め付けられる。

心情に訴えかけるシーン、戦場の混沌としたシーン、謎が明かされていくシーン、それぞれの書き分けも見事で読み応えがある。

物語は今回で大きく動いた。宣伝通りの火急の展開。


評価
★★★★☆
(4.5)

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GOSICKs Ⅱ(2) -ゴシックエス・夏から遠ざかる列車-

2007-03-14

GOSICKs夏から遠ざかる列車
富士見ミステリー文庫
著作名:GOSICKs Ⅱ(2) -ゴシックエス・夏から遠ざかる列車-

著者名:桜庭一樹(さくらば かずき)
イラストレーター:武田日向(たけだ ひなた)
発行日:2006/05/15


あらすじ
夏休みの記憶――。それは、他のどの季節の手触りとも違って……極彩色に鮮やかに蘇る。貴族の師弟が多い聖マルグリッド学園。夏休みにはほとんどの生徒が帰省やら避暑にやら出払ってしまうなか、一弥は誰もいない学園にヴィクトリカと二人残されていた。本作は、一弥とヴィクトリカの夏のエピソードを中心に綴る、大ヒットシリーズ短編集第2弾です! 明かされる数々の謎と、進展する一弥とヴィクトリアとの関係に激注目なのです!!

レビュー
やはりこのシリーズ面白い!

前巻のレビューでは微妙だと評していましたが、やっぱり楽しいですこのシリーズ。

人気の無い学園での二人っきりの静かで、不思議がいっぱいの物語。
本当に夏のマルグリット学園に居るような雰囲気に包まれる。
桜庭先生の表現力はやはり一歩秀でている。

普段より心なしかのびのびしてるヴィクトリカと、いつも通りの一弥の二人がとても微笑ましい。
それぞれの不思議な話にまつわるちょっとしたトリックも物語の良いアクセントになっている。
本編のような重い話だと物足りなく感じるトリックも、今回のような日常のワンシーンに登場するものとしては十分な役割を果たす。
ちゃんとミステリーっぽくしてます。

今回のヴィクトリカは本当に可愛かった。そんな印象が強い。
謎かけを一瞬で解いた時のうれしそうな仕草とか、樹から降りられなったりとか、ペット用の柵にとっつかまったりとか、腹一杯で芝生に寝ころんだりとか。
なんだこれは…ヴィクトリカ祭りか?大バーゲンか?
そんな感じのヴィクトリカ大放出。

ヴィクトリカ以外にも一弥の姉の瑠璃とか、寮母さんとかのサイドストーリーも充実。
最後のグレヴィールのエピソード「初恋」は胸が締め付けられてしまう。
このシリーズではあまりない「恋」のお話。
ジャクリーヌが鈍すぎるてグレヴィールに思わず同情してしまう。しかし彼も一途でいいわぁ。

とまぁ満足度はとても高い一冊に。
読んで良かった。


評価
★★★★★
(5)

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想いはいつも線香花火 ④(4)

2007-03-12

想いはいつも線香花火4
電撃文庫
著作名:想いはいつも線香花火 ④(4)

著者名:一色銀河(いっしき ぎんが)
イラストレーター:ゆい
発行日:2006/11/25


あらすじ
イチゴのパンツの記憶が蘇るとき…… 物語は動き出す!

炎術修行のため、高倉三姉妹の家に居候を続ける優夜。 だが、それは建て前だった!?
おまけに次女の美空に驚愕の秘密が!? 三女の美風からは果し合いを挑まれる始末。
はたして双子姉妹と妄想少年に恋は生まれるのか?
ちょっとHなラブコメディ・最終巻♪

レビュー
イラストが随分と上手くなった。

カラーページの実力は随分上がったと思う。一巻と並べるととても同じ作品に見えない…

さて、シリーズ最終巻。
思い出される過去やら、ガチンコ勝負やら、恋の(殴り合いを用いた)やりとりやら、なんだかとても具だくさん。
合間合間に挟まれるエロスがホント上手い。そのエロっぷりも見事なまでの十代中盤あたり向け。
素朴なラブコメでございます。

戦闘シーンの描写も相変わらず凝っているので、その部分だけ抜き取っても十分熱い。
後半な何故かラスボスに立ち向かう弱小勇者とその仲間達みたいな展開に。
超絶火力を持つ唯子がなんか格好良かったりして…。

そんな大変な展開を収束させる方法がまたこの作品らしい。
ボロボロの弱小勇者がどう逆転劇を演じるか、とくとご覧あれ。

最後はしっかり「ラブコメ」で綺麗に締めた。
ラストまでこの作品らしさを貫いて終わってるのは良いこと。
山もオチもしっかりあって、多少エロくて、ラブコメで、そしてサクサクと読める。
本当にラノベのお手本みたいなシリーズだと思う。


評価
★★★★
(4)

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月の盾

2007-03-10

月の盾
電撃文庫
著作名:月の盾

著者名:岩田洋季(いわた ひろき)
イラストレーター:室井麻希(むろい まき)
発行日:2006/05/25


あらすじ
あなたが教えてくれた。 心を彩る希望の色を――。

5年前に最愛の妹を亡くした村瀬暁は、叔母の忘れ形見の小柄で美しい少女・国崎桜花と同じ屋根の下で暮らし始める。
絵の才能に恵まれた桜花は、暁に見守られながら美しい風景をスケッチブックに描いていく。
だが、夕暮れだけはなぜか嫌いだと拒んで……。

「──描く。わたしはみんなに教えたいから、これからも描く。わたしが見ているこの世界はこんなにも美しいんだって、いろんな人に伝えたい……。だから、わたしは許されるかぎり死ぬまでずっと描いていく──」
これは色なき天才画家、国崎桜花の物語なのである。

レビュー
狼と香辛料をも凌駕する最上級の一品。

この作品は本当に凄い。
とりあえず賞賛の言葉から始めるしか無い。小説読んでここまで感動したことはかつてなかった。
永久殿堂入り。なんで早く読まなかったんだと後悔すらしている。

自然と涙が流れ出した。
一番感動したのは慶太のお母さんに絵画をプレゼントしたシーン。
桜花が描く絵がいかに心温まるものであるのかが、否応なく伝わってくる。
絵に魅了された人々の心が揺れ動く様がこちらにも伝播してくる。
人に「生まれてきて良かった」と思わせる絵とは一体どんなものなのか。
答えは自分の中にしかないというのがまたたまらない。

この作品は「小説である」ということ、文章であるということを最大限に活かしている。
物語を通して、心の中に自分だけの『月の盾』が描かれていく。
世界一の美人が自分の中にしか存在しないように、『月の盾』も『日没』も自分の中にしか存在し得ない。
しかしそれらを我々の中に確かに描き上げさせていく力がこの作品にはある。
あなたの『月の盾』を心に描きあげて欲しい。

作中では一枚の絵が世の中を騒然とさせることになる。
たった一枚の絵でそこまで世の中が動くか?といった疑問は浮かぶ。多少の過剰描写はあろう。
でもそこに目を光らせてはいけない。
その状況を桜花がどう乗り切り、「描くこと」とはどういうことかを見つけ出す過程、その結果を見るべきだと思うのだ。

たくさん本を読んでレビューしていると、どうしても構成やツッコミどころを探してしまう。
でもそういう読み方だけしてたらつまらない。そう思わせてくれた。

ともかくこの本は想像力が異常に働く。
作中の絵画についての挿絵は一切ないから、それ程の力のある絵画を自分の中に創り上げないといけないのだ。
絵画というモチーフ、キャラクターの設定、タイトル、様々なピースが上手く散りばめられ、上手く収集されていくのも高ポイント。
なんだか、こういう風に構成がどうこうと評価するのも無粋である気がしてくる。


今日ほど自分の文章力の無さが悔やまれたことはない。非常に歯がゆい。
この作品の素晴らしさを伝えていることができるとは到底思えないからだ。
一般の小説と比較してもトップレベルのクオリティであることは間違いない。
ラノベ好きもラノベを知らない人にさえ読んで貰いたい一冊。

この本に出会えたのは幸せだった。


評価
★★★★★★★
(過去付けたことなかった点数が欲しかった、よって7!)

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想いはいつも線香花火 ③(3)

2007-03-09

想いはいつも線香花火3
電撃文庫
著作名:想いはいつも線香花火 ③(3)

著者名:一色銀河(いっしき ぎんが)
イラストレーター:ゆい
発行日:2006/02/25


あらすじ
愛らしい高倉三姉妹の家に居候を続ける17歳の少年・優夜。
なにかとHな妄想を膨らませるダメダメ少年な優夜であったが、体を張った交流(主に組手)のおかげで、美人の双子姉妹との距離は縮まってるみたい!?

三女の美風に夜遅~くまで試験勉強を手伝ってもらったり、二女の美空にはなぜか思いっきり迫られるって、おい! そんなお約束な展開から目が離せないゾ!
しかも、自宅の裏山に見慣れない危険な妖怪が流れてきて、違う意味でもドキドキモード♪

第6回 電撃ゲーム小説大賞<銀賞>の一色銀河と、話題の女子高生イラストレーターゆいのコンビで贈る、ちょっとHなラブコメディ・第3弾!

レビュー
ラノベ入門書のようなラブコメ。素人にもお勧めできるw

典型的な王道を突き進むラブコメ。
対象年齢は間違いなくティーンエイジャー。でも二十代でも全然読める。

一巻を殆ど冒険心のみで読んでみたんだけど、これが結構当たりだった。
冒険の理由はイラスト。
一巻は表紙の段階でかなりの冒険。借りたから読んだけど自分じゃ買わないレベル。
運が良かったのは作風とのギャップがかなり少なかったこと。
イラストの挿入シーンに動的なページがなかったこと。おかげで物語に被害を与えていない。
しかし今見ても一巻の表紙の構図は酷い…
「話題の」女子高生イラストレーターというふれ込みだけど、一体何で話題なのか?画力も見事に年相応。
二巻以降は表紙を見ると画力が向上しいく段階が追えて面白いのだが、博打打ちすぎではと思う。

さて本編。
本家の落ちこぼれ少年が一族の支流の家に修行にだされて、そこの双子姉妹とドタバタするお話。
双子の美空と美風のキャラも珍しくない設定だけどバランスは良い。
個人的には美風が非常に好き。素直じゃないヤキモチ焼き、いいでよね。
そこ、はいはいツンデレツンデレとか言わない!

優夜の一人語りの時に出てくる単語やダジャレがくだらなすぎて逆に笑える。
意外と共感してしまうどうでもいい優夜のこだわりとかもこの作品をつい読んでしまう理由。
兎に角軽いノリなので、ラノベの入門書みたいな位置付けをしても良いような気がする。

なにげに格闘シーンでの体さばきの表現とかがしっかり書き込まれている。
だからキャラがどう動いてどう技を極めるのかが良くわかる。
炎術使いという一つの側面もきちんと表現できているのは素晴らしい。
腕のある著者だと思いますよ。


評価
★★★★
(4)

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終わる世界、終わらない夏休み ~桜井深優の終末~

2007-03-06

終わる世界、終わらない夏休み2
ファミ通文庫
著作名:終わる世界、終わらない夏休み ~桜井深優の終末~

著者名:あかさかあさひ
イラストレーター:東条さかな(とうじょう さかな)
発行日:2006/10/12


あらすじ
――私、桜井深優×40は
あなたのことが好きです――

「今は四日目、私は三冊のメモ帳と一冊のノートを持ってセントラルタワーの屋上にいます」何人もの和也、亜美と別れ四○回の終わらない「終末」を繰り返した深優。永遠に続く円環の中で、無力感と共に和也に対する恋心を抱き始めた彼女だが、母親の言葉に、四一周目のループで出会った和也、亜美と共に、もう一度希望を取り戻すべく奔走する。世界を救えば消滅する「永遠の夏休み」の中、三人の想いは叶えられるのか!? 

レビュー
サブタイトルからわかるように、前編ではサブヒロイン格だった桜井深優を中心に据えた展開を見せる。
40回のループを繰り返し、擦り切れ、仲間と別れ、希望を失いかけて、そんな中で芽生えてくる確固たる想い。
いつしかそれが大きな支えになり、ループする動機になり、果てには世界を救うきっかけになる。

支え合って本当に生きようとしはじめる和也と亜美。
何度もループを繰り返し、二人の絆の強さを嫌というほど知らされている深優。
そんな二人を見ながら、それでも和也が好きな深優の健気さが泣ける。

敵とのエンカウントや、イベントの発生確率云々、星野さんというキーパーソン等構成要素が本当にRPGっぽい。
何度も同じようなループを繰り返しつつ、少しずつ少しずつ事態が良くなっていく。
それと共に三人の心情も前向きに変わっていく様が気持ちいい。

世界を救う可能性を見出し、実行の段階で襲いかかる困難。
そして迎えるクライマックス。とても上手な終わらせ方をしている。
最後まで気を抜くことはできない。

文句なしの星5つをつけたいと思う。
「芹沢和也の終末」「桜井深優の終末」の二冊併せての5つ。この本は両方併せて一作品なのだから。
上下巻でここまで見事に上と下が噛み合ってる作品もそうそうない。名作だと思う。


評価
★★★★★
(5)

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終わる世界、終わらない夏休み ~芹沢和也の終末~

2007-03-04

終わる世界、終わらない夏休み1
ファミ通文庫
著作名:終わる世界、終わらない夏休み ~芹沢和也の終末~

著者名:あかさかあさひ
イラストレーター:東条さかな(とうじょう さかな)
発行日:2006/09/11


あらすじ
世界は、あと四日で滅亡する――

計画都市・谷園で、いつものように教室に向かった高校生・芹沢和也は、「疎開」により、ついに唯一人になったクラスメイト、大舞都亜美から「世界を救う方法を一緒に探そう」と誘われる。荒廃した街ですることもなく、生きることに執着もない和也は、暇つぶしとして亜美に付き合うことにする……。喪われた日常が "繰り返される" 世界で、生きる希望を探す少年と少女を描いた、えんため受賞作家、渾身の上下巻連続刊行!

レビュー
某ゲームにそっくりな設定だが、中身は別物。

7月4日~7日の四日間を延々と繰り返している世界。
そのループを止めるために出来る「何か」を探すために立ち上がった少年少女、芹沢和也と大舞都亜美の物語。
設定だけでだとどうみても「Fate/hollow ataraxia」もしくは「CROSS CHANNEL」
繰り返す四日間。知る人ぞ知る設定。当初は言い方は悪いがパクリだと思って途中で読むのを止めようかと思った。
あとがきにも某ゲームにそっくりと書いてあるのだが、ホロウなのかCCなのか…。

しかし四日間を繰り返すというファクターだけが同じであるというだけで、ホロウやCCとは違った作品に仕上がっている。
そうでも無ければ出版される訳もないわけで…。

途中から引き込まれるようにして読んでいったが、正直これは面白い。
各々のキャラの個性、ループ系の話だからできる唐突な展開、「次」に繋げるための手段の模索。
世界を救うなんて途方もないことをいつしか本当に実現しようと主人公・和也の気持ちが変わっていったり、
次第にちょっとずつでも物事が好転していく様を見るとヒヤヒヤしつつも嬉しかったり。
RPGをプレイしているみたいな感覚で読んでた気がする。

ヒロインの亜美もサバサバした裏に弱い部分を秘めていてとても護りたくなってしまうタイプ。
彼女が物語にいい色を付けてくれているのもよかった。

ラストシーンでは大きな衝撃に襲われた。ここに来てのまさかの展開。
二巻完結タイプでこういう繋げ方をされたのは初めてだし、とんでもないインパクトがあった。
そしてこの上なく悲しくなった。ずっと渡ってきた綱から落ちてしまった感覚。

絶対に次も読まなければならないという気にさせられる。
前編としても一冊の本としてもこの本はとても良くできている。


評価は次巻と合わせて。


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殿様気分でHAPPY!②(2)

2007-03-02

殿様気分でHAPPY!2
電撃文庫
著作名:殿様気分でHAPPY!②(2)

著者名:杉原智則(すぎはら とものり)
イラストレーター:玲衣(れい)
発行日:2004/06/25


あらすじ
お殿様になって、Hな指令を出しまくり!

学園の最高権力者として本能のままに行動する一馬。
猛烈にアタックする美人姉妹や、Mっ気大爆発の美人教師、校内での深夜ドキドキ肝試し大会などなど、彩りたくさん煩悩2倍(当社比)でお届けします!

レビュー
緊張感のない煩悩コメディー第二弾。

一巻ほど杉原先生のコメディーに違和感を感じなかった。
無理矢理苦手なのを書いてる感は薄れ、自然体にギャグを作れている。
むしろギャグは加速し一馬のお馬鹿っぷりは上昇の一途。
こいつ本当にバカなんだなぁと微笑ましくなってくる。

会話もやりとりが軽快なコントみたいで面白い、内容のバカ度がよりアップし笑える。
コメディーとしてしっかり成立していると思う。

ギャグ小説とはいえ杉原先生の作品。
一転して戦闘パートはお手の物といった感じ。
でもその戦闘の最中にもアホウなやりとりが途切れず雰囲気を重くさせすぎないようにしている。

お馬鹿やりながらも事態はなにげに大変なことに…三巻ではどう切り込んでくるのだろうか。


評価
★★★★
(4)

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