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ラノベドランカー

Author:ラノベドランカー
ラノベ大好きな中毒者。
ラノベ積本の海が引き潮気味になり、溺死の危機から脱出。
ブログ開設6年が過ぎました。
何事も継続は力なり。

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オオカミさんとおつう先輩の恩返し

2007-06-30

オオカミさんとおつう先輩の恩返し
電撃文庫
著作名:オオカミさんとおつう先輩の恩返し

著者名:沖田雅(おきた まさし)
イラストレーター:うなじ
発行日:2006/12/25


あらすじ
対人恐怖症の少年が、美人メイドにかしずかれて大パニック!?

御伽学園のご奉仕大好きメイド・おつうさんの趣味は 「恩返し」。
でも、対人恐怖症の亮士くんが 「恩返し」 のターゲットになってしまったから、さぁ大変!
美人メイドにかしずかれる悪夢の生活が始まった!
りんごさんはニヤリと笑い、おおかみさんはちょっと嫉妬(?)する大騒動の結末やいかに?
熱血ラブコメ・第2弾の登場です!

レビュー
ファイト一発どころかニ発三発

奇人変人が織り成す熱血人情ラブコメ第二弾。
なんだかんだとドアホウなことをやらかしながら、しっかりラブコメ展開もしてることに驚く。
笑いの琴線に触れるおかしな日本語はやはり健在で、安定した笑いを供給してくれる。

おつう先輩が甲斐甲斐しすぎたり、亮士くんのヘタレが悪化してたり、オオカミさんの乙女っぷりがより加速してたり。
見所が多すぎてたまらない。
ここまでキャラクターの好き勝手さだけで売っている作品も他にない気がする。
展開とか構成云々より、強烈にアピールしてくるキャラの個性がこの作品の何よりの魅力。

ラストではおおかみさんと亮士くんの信頼関係がより一層深まって、何やら良い感じ?
最後のおおかみさんの笑顔は色々と反則だと思うのだが、どうだろうか。
次作以降も恐らく進展しないであろうおおかみさんと亮士くんの関係に要注目。

弱点を魅力に変換している見事な例がこのおおかみさんだと思う。
キャラを愛せる作品は面白い、メインヒロインを愛せる作品というのはさらに面白い。


評価
★★★★★
(5)

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ブルースカイ

2007-06-29

ブルースカイ
ハヤカワ文庫
著作名:ブルースカイ

著者名:桜庭一樹(さくらば かずき)
発行日:2005/10/10


あらすじ
西暦1627年、ドイツ--魔女狩りの苛烈な嵐が吹き荒れるレンスの町で、10歳の少女マリーは〈アンチ・キリスト〉に出会った……。西暦2022年、シンガポール--3Dアーティストの青年ディッキーは、ゴシックワールドの昏い眠りの中、絶滅したはずの“少女”というクリーチャーに出会う……。そして、西暦2007年4月の日本。死にたくなるほどにきれいな空の下で……。
3つの箱庭と3つの青空、そして少女についての物語。

レビュー
あたしは死んだ。この空の下で

青一色にただ「ブルースカイ」の文字が置いてある特殊な装丁。
気にならない訳がない。

そして読み終えて驚愕した。
こんなのアリか、と。

全く違う三つの時代の出来事の意味は何なのか。
それは読み終えるまで解らない。

人と繋がっているとはどういうことなのか。
それは読み終えた今も解らない。
でも一つの答えを桜庭先生はここに書き上げている。

無茶苦茶といえば無茶苦茶な物語ではあると思う。
この物語を興味深いと思うか、さっぱりわからないと投げ出すかはその人次第であるだろう。
それくらい、自分以外の人の感想が予測できない。

桜庭ワールドは全開。だがそれ故にその世界に迷い込んでしまうこともある。
この本の感想をどう書いていいのかわからない。

読まないとわからない。が一番わかりやすいこの本の概要。


評価
★★★★☆
(4.5)


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ハヤカワ文庫 コメント: 2 トラックバック: 0

僕らはどこにも開かない

2007-06-27

僕らはどこにも開かない
電撃文庫
著作名:僕らはどこにも開かない

著者名:御影瑛路(みかげ えいじ)
発行日:2005/05/25


あらすじ
鎖の音がする。
高校受験やら恋愛だかで辛苦を味わっている奴らを縛る、鎖の音。
世界という濁流の中に流れる様々な情報で、張りぼてでしかない見てくれを形成し、それを正解だと信じ切っている奴らを縛る、鎖の音。
――がちゃがちゃ、がちゃがちゃ。
その音から逃げ出したくて、俺は――。

レビュー
電撃に新風を吹き込むべく投入された試験作!?

衝撃の問題作、登場。
と大きな文字で飾られた帯、俗に言う絵のないラノベ。
発売時これはライトノベルなのか?と誰もが思ったはずの一冊。

なんだかんだで読むのが発売から二年後になってしまった。
中身はというと、これもラノベ向きとは言い難い。
一般小説として売り出しても全然いける内容。
装丁、内容共に「ラノベらしくない」、それが狙いで作ったのだろうけど。

ただ作品が問題なのではなく、それをラノベとして売り出した電撃文庫が問題なんじゃ?とも思える。
問題作っていうと中身が禍々しく感じるが、別段酷い訳でも何でもない。
ただ題名が表す通り「どこにも開かない」閉塞感がウリではある。

ラノベらしい点としては、文量が少なくすらすら読み進められるところ。
外見からどうしても重い、読みにくいんじゃ?と言った疑問が湧くだろうけど、読みやすさは従来のラノベ。

中身に関しては好き嫌いが現れるかもしれない。
どうしても暗い話に終始してしまっている。
心理描写に重きを置いてミステリーチックに話を進めていくのでどこまで行っても開かない。
最後に自己完結的に少し扉が開くが、それだけじゃどうにもならん!ってひともいると思う。

それでも個人的には悪くない作品だと思っている。
試験的な内容であることに間違いはないがこれで一つラノベの可能性が広がったとも言えるわけだし。
あまりに逸脱してしまってるわけでもない。

こてこてのラノベに飽きた、絵付きの本を持って行きづらい所へ行く、といった時大いに役に立つのではないかと思うわけです。


評価
★★★★
(4)

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殿様気分でHAPPY!③(3)

2007-06-25

殿様気分でHAPPY!3
電撃文庫
著作名:殿様気分でHAPPY!③(3)

著者名:杉原智則(すぎはら とものり)
イラストレーター:玲衣(れい)
発行日:2004/10/25


あらすじ
「“祠”は、“城”が何らかの原因で機能停止に陥った場合、その“城”が本来担うべき結界をいくつか分担して、臨時に肩代わりする聖堂のことです」
というわけで、まず壬琴の家に行くことになった一馬だが、行ってみれば、「城主」としてというより、「玉の輿」として大歓迎を受け……。
果たして壬琴の操は守られるのか?
いや、むしろ一馬の操やいかに!?
いろんな事件もありますが、おおむね、一馬は幸せに見えます……。

レビュー
煩悩コメディー勢い止まず?

杉原先生のコメディーシリーズ第三弾。
根本的にコメディーという路線に合っていない方なのかも知れない…
落とすべきところで落とす、のはいい。でも、そこでフォロー!という箇所で尚落とすその勢いに驚く。
ギャグを読んでいると一定のテンポというかお約束のペースがあるものだが、そのお約束を悉く覆してくる。
斬新と言えば斬新、だがそれが度を超すと肩すかしという形になってしまう。

ボケるべきポイントで相手がボケてくれない歯がゆさというか、
折角ボケてさあツッコミ入れてくれ!ってところで華麗にスルーされる悲しさといったものを感じてしまう。
ボケ過ぎ、ボケなさ過ぎといった感じでコメディーのバランスがちょっと普通の作品と違う。
独特のペースを持っている。好き嫌いが別れてしまうかもしれない。

全4巻構成のうちの第3巻、つまり物語は後半戦。
話もある程度まとめの段階に入ってくるわけだが、そうするうちに段々杉原先生の本領が現れてくる。
コメディー色が一気に薄れファンタジー色が色濃くなってくるのだ。
元々コメディーと言うには重めの諸設定があった。そんな沢山あった話を膨らませる要素を解放してきた。
無理にギャグに走っている部分より、得意分野で突っ走る後半の方が軽快に読める。
内容は重めに暗めになっているのに読むペースは速くなるのだから不思議。
つまりギャグパートより真面目パートの方が私好みであった、と。

物語の完結に向けて色々収束させつつ必要な伏線は張ってきている。
コメディーかシリアスどっちに転ぶのか、最終巻が見物である。


評価
★★★★
(4)

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クレイジーフラミンゴの秋

2007-06-21


GA文庫
著作名:クレイジーフラミンゴの秋

著者名:誼阿古(よしみ あこ)
イラストレーター:藤本みゆき(ふじもと みゆき)
発行日:2007/02/28


あらすじ
学校なんかバッカみたい。先生もバッカみたい。クラスの子たちもバッカみたい。ママもパパもバッカみたい。そして、そんなことばっか考えてる自分が一番、バッカみたい。
そんなこと思ってる晴ちゃんは十三歳、中一の女の子。もちろん、だからって変な子って呼ばれて浮きたくないし、教室の隅っこで地味に一般庶民やってたのに、たった十三票で学級委員になっちゃった。文化祭前の騒がしい学校でやる気のなさそな担任と無意味なやる気だけいっぱいのクラスメイトを抱え、新米リーダーは無視され嫌われこき使われて、もう泣きたいことばかり。おまけに、なんだか最近、気分まで変。
ずっと昔の中学で、ちょっと変わった一年生の、今も昔も変わらない「おんなのこものがたり」。

レビュー
親子で楽しむライトノベル、第二弾!

「クレイジーカンガルーの夏」(以下一巻)のスピンオフ作品。
一巻のキャラ達は脇役にさがり、同じ学年の「晴」という女の子に焦点を当てた話である。
スピンオフという割には一巻の登場人物がガンガン出てくるので、正直一巻読んでないとさっぱりわからないことを注記しておく。

一巻が息子と親父で楽しめるラノベなら、こちらは娘と母親で楽しめるラノベ。
著者が女性であるので、心情的な細かさと言った点では一巻以上のクオリティを発揮していると思う。
「少女」というとやはり桜庭一樹先生だが、この作品の登場で私の中では誼先生は桜庭先生と同列以上の存在となった。

やっぱり男より女の子の方が大人なんだな、としみじみ思うところが多い。
男の子を主人公として描いた一巻があるから比較が出来てより面白みが増している。

どちらかというと引っ込み思案で、主流派の女の子とは距離を置き気味な晴。
その主流派な女の子達との「駆け引き」とも言って良いやりとり、
「バッカみたい」という台詞に思春期の女の子の思いの丈が詰まっているように思える。

一巻とは違った思春期の描写のアプローチだが、それが一巻と明確な魅力の違いとなっていてる。

色々な思考がない交ぜになって悩み、爆発し、でもその結果として晴は一つ大人になる。
そんな一人の少女の成長を語った物語。
荒野の恋」も少女の成長物語だが、同じ事を語るにしても全く違う手法であることが興味深い。

男と女、または世代間で読み方や感想に違いが出てくるように思える。
そういう感想の違いを話し合って楽しめれば、よりこの本の価値が増すのではないか。

読書感想文で取り上げて貰い、中学生の声を聞いてみたいと思った。



評価
★★★★★
(5)

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ネクラ少女は黒魔法で恋をする

2007-06-19

ネクラ少女は黒魔法で恋をする
MF文庫J
著作名:ネクラ少女は黒魔法で恋をする

著者名:熊谷雅人(くまがや まさと)
イラストレーター:えれっと
発行日:2006/01/25


あらすじ
空口真帆。通称、黒魔法。あだ名のとおり黒魔法が趣味の真帆は、内心はかなりの毒舌家、決めゼリフは「呪うぞ!」という少女。でも、人前ではうまくしゃべることもできない超内弁慶。けれどある日、手に入れた魔術書のおかげで悪魔を呼びだすことに成功する。さっそく真帆は、自分を馬鹿にするクラスメートを見返すべく、「かわいい外見にしてほしいの!」と契約を願うが、契約の代償は真帆の恋心!「誰を好きになってもいけない」と言われる真帆だが、真帆は「そんなの、おやすい御用です!」と気前よく契約してしまう。望み通りの外見を手にいれて、さあ、ハッピーライフ! のはずだったのだが……!? 

レビュー
ネクラ少女が考えていることは?

イラストレーターは「(´・ω・`)にょろーん」で一世を風靡したえれっとさん。
私は「ちゅるやさん」でしかえれっとさんを知らなかったので、普通の絵を見てびっくり。
読むまで気がつかなかった…

タイトル通り黒魔法をきっかけにして少女が恋をする。
しかし思ってた以上に「魔法」にウェイトは置かれていなかった。
「黒魔法」というはずみが原因でネクラで性根が腐り気味の女の子が変わっていく物語。
黒魔法は単なるスパイスに過ぎない。完全な脇役。

ネクラで地味な少女が普段腹に溜め込んでいるダークな思考も面白怖い。
錯覚でも自分に自信を持った人間がどれだけ強くなれるかを象徴してる話でもあると思う。

ライトな文体、ライトなネタを使いながらも言いたいことはきちんと伝わってくる。

一大決心をしてから、自分が恋をしていると認めてからの真帆にはこれまでにない生気が溢れ、とても輝いている。
今まで自分に希望を持ったことのない女の子が、生まれて初めて「自分の為に」の努力をする。
恐れをやっとこさっとこ押し込んで勝負をしかける姿は危なっかしいがつい応援したくなる。
恋をすることは嬉しい、楽しいことなんだということが強く伝わってくるお話。

青い、それはもうかなり青いがそれが青春。
自身を投影して考えてしまうというより、端から見てて「頑張れっ!」と言いたくなるタイプのストーリー。
一巻完結っぽい終わり方なのにシリーズ化している…
二巻目以降の展開が楽しみ。


評価
★★★★☆
(4.5)

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クレイジーカンガルーの夏

2007-06-17

クレイジーカンガルーの夏
GA文庫
著作名:クレイジーカンガルーの夏

著者名:誼阿古(よしみ あこ)
イラストレーター:藤本みゆき(ふじもと みゆき)
発行日:2006/11/30


あらすじ
田んぼの上を通り過ぎるジャンボジェット。ラジカセから流れる「はっぴいえんど」の歌。中学一年の夏休み。
須田広樹が待ちに待った夏休みは、仲の良い秀一や敬道、それに東京から転校してきた、ちょっとあか抜けた感じの従兄弟・冽史を交えてにぎやかに始まった。プールで遊んで、ガンダム談義で盛り上がって、大人のリクツなんかには全然納得したくなくて……いつまでも続けばいいと思っていた。そんなある日、冽史の家の事情をきっかけに、4人はちょっとした冒険を試みることになるのだった。
誰しも心のどこかに残している少年時代が色鮮やかに蘇る、ちょっとノスタルジックなストーリー。

レビュー
親子で楽しむラノベ。

これはライトノベルか?
という疑問は、この本を読んだ人全てが思う所ではないだろうか。
GA文庫というレーベルで出ていなければ100%一般小説の部類。

舞台は昭和五十年代の兵庫県。
登場人物は誰もが「こんな奴居るよ」と思える自然体な中学生。
複雑な思春期の子供達の心情表現が飛び抜けて高い。そして先生達への接し方にも懐かしさを覚える。
「少女のプロ」桜庭一樹にも全くひけをとらない見事な描写力。
下手に架空の要素を入れてこない分、メッセージ性がより強い。

暑い夏の日の青臭い草のにおいや、汗だくになって走り回った記憶がふと思い出される。
自分が中学生やもっと幼かったときの思い出がふと脳裏をよぎっていく。
そんなことを感じさせてくれる作品はこれまでになかった。

この手の本をラノベレーベルで出す必要性が無いと思う方も居るだろうが、私はそうは思わない。
ラノベは一般的には中高生向け。
そんな世代の人たちに是非読んで貰いたいと、心から薦めたい本だからだ。
世代の違いを越えて共感するも良し、30年近く昔の中学生の生態に驚くも良し。
出来れば少しでも得る部分を見つけて糧にしてもらいたい。

そして中高生を遙か昔に卒業して、あの頃を思い出すことも無くなってる人たちにも。
忘れていた何かを、与えてくれると確信できる。
読んで無駄になる本では決してない。

ちょうど今の中高生の親がこの物語の主人公と同世代に当たる。
親子で交互に読んで話の種にすることも出来る。
親子そろって楽しめるラノベなんて形態は前代未聞だ。
ある意味ラノベの風雲児。


評価
★★★★★
(5)

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カレイドスコープのむこうがわ

2007-06-12

カレイドスコープのむこうがわ
電撃文庫
著作名:カレイドスコープのむこうがわ

著者名:三木遊泳(みき ゆうえい)
イラストレーター:ぷよ
発行日:2007/03/25


あらすじ
高校受験間近、手に余るのは本命チョコと幽霊退治のどっち!?

2月14日、中学3年生の神田道弘は委員長の井上志帆からチョコを渡される。
「義理じゃないけど、チョコいる?」。
その意味に悩む少年の前に現れたのは、祓い師と名乗る美女・門倉淑乃とその使い魔・小夜。
2人は幽霊退治の手伝いを道弘に強要するが……。
第6回 電撃hp短編小説賞<銀賞>受賞作を含む全5編を収録。

レビュー
「義理じゃないけど、チョコいる?」なんて反則。

次何を読もうかなと思ってぺらぺらと本をめくっていた。
そして上記のあまりに衝撃的な台詞&カラー絵と出会ってしまった。
そんな理由で手に取って読み始めた本。

おお?思ってた以上に面白い!
これが第一印象。あまり期待してはいなかったことがバレバレなわけだが…
ちなみにチョコの話は殆ど本筋に関係なかった訳なのだった。見事に罠に嵌った形と言える。

劇的に面白いわけでは無いのだが全体的に漂う作品の雰囲気が良い。
イラストも作品のイメージに上手い具合に調和できている。
小夜のイラストがお気に入り。

いつの間にか道広の支えになっていた井上さん。その立ち位置が絶妙で、しかもかなり可愛かった。
ラノベの王道としてやっぱり道広は井上さんの気持ちが分かってないわけで…
嗚呼、もどかしいったらありゃしない。でもいいじゃないか、それもまた青春。

あけすけで綺麗なお姉さんの淑乃さん、クールな使い魔・小夜のバランスも良くて、お互いのキャラが立っている。
そして幽霊退治というメインのネタに対して、「同調者」という独自の要素で対抗してきたのがこの作品の一番の売り。
「同調」がこの作品をこの作品たらしめているのだと思う。
ただの幽霊話にならなかったのはこのおかげ。

地味に面白い、というのが私的に最適な表現かと。
すんなりと読み終わってしまったが、ちゃんと印象に残るものがある。
全体的にまったりとした雰囲気だからそう感じるのかもしれない。
ドカンと来るのではなく、しっとりと伝わってくる魅力を持つ作品。

ちなみにタイトルと中身の相関性は全然わらなかった。
続きがもし出るのなら読みたと思う。


評価
★★★★
(4)

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EX!

2007-06-10

EX!
GA文庫
著作名:EX!

著者名:織田兄第(おだ きょうだい)
イラストレーター:うき
発行日:2007/02/28


あらすじ
高校生の大和一哉には、人には言えない秘密がある。それは普通じゃない両親から、一般人を超越した身体能力を受け継いでいることだ。
周囲から浮き立ってしまわないよう、能力をひた隠しにしてきた一哉だったが、そのためのストレスはもはや爆発寸前。そんな彼に、悪の組織の元大幹部・母ミスラが勧めたのは「全力を出しても大丈夫」で、しかも生徒の大半が女子で超売り手市場という、夢のような学園への転校だった。
嬉々として転校を決めた一哉だが、登校した先で待っていたのは、改造人間の遺伝子を引き継ぎ、変身能力を持った同級生たち。アレ、ここ悪の養成所!? 正義の味方を標榜する敵まで現れて、どうなる? 一哉の学園生活!!

レビュー
転校先は、悪の組織の養成所!?

なんて文字に惹かれて購入してみた一冊。
結論、面白い。燃える。

ショッカーの養成所で怪人が何かやらかす本なのかなーなんて漠然と思っていたら、良い意味で裏切られた。

怪人の遺伝子を受け継ぎ、それぞれに特殊能力を持った高校生達。
そんな生徒がいっぱい居る高校に転入してしまった「ちょっと運動が出来る」主人公・一哉。
圧倒的な差を見せつけられあっさり砕かれるプライド。
しかしそこからの一哉の引き上げ方が素晴らしい。
どんどん一哉が格好良くなっていく。
ストレート。熱血。
いいじゃないですか。

周りを固める女性陣も強かったり美しかったり可愛かったり何かを出してみたり…
個性的で非常に結構。
特に由良が健気でたまらない。

襲ってくる正義の味方も、いやらしい性格しててどこの悪役?みたいなキャラに仕上がっている。
ヒーローってのは一歩間違ったらこうなるという興味深い一例じゃなかろうか。

正義の味方vs怪人やりつつ恋愛要素もしっかり織り込んでるので物語に華がある。

起承転結がしっかり考えられているから見せ場がとても栄えているのだと思う。
ここぞ!という時に明かされる事実や演出がこちらの期待にカチリとはまる。
そうそう、そういう展開を待ってたんだよ!的な興奮を味わった。
情報の出し方が巧妙。出すべき時にすっと必要な情報を出してくるから読み進めていて気持ちが良い。


「なぁ--お前、心に太陽当ててるか?」
臭いはずの台詞がそうと感じなくなる。むしろ心震わす台詞になる。そうなったらあなたも立派な「EX!」ファン。
ちなみに私はすでにEX!ファン。


評価
★★★★★
(5)

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2007年5月購入本

2007-06-09

2007年5月購入本


電撃文庫
・とらドラ・スピンオフ! 幸福の桜色トルネード
・アスラクライン(7) 凍えて眠れ
・扉の外II
・レギオンII きみと僕らのいた世界
・トリックスターズC PART2
・シリアスレイジ6 十星強襲
・BITTER×SWEET BLOOD
・時の魔法と烏羽玉(うばたま)の夜
・うさぎの映画館

MF文庫J
・けんぷファー1~3
・ネクラ少女は黒魔法で恋をする2~3
・ゼロの使い魔11 追憶の二重奏

富士見ファンタジア文庫
・オイレンシュピーゲル弐
・Dクラッカーズ1~2
・クローバーに願いを 紅牙のルビーウルフ Tinytales1
・奏でる少女の道行きは 黄昏色の詠使いⅡ

GA文庫
・EX!2
・ブラックマジック

ガガガ文庫
・人類は衰退しました

その他
・ネコソギラジカル上・中・下

先月の購入数は26。
まずい、買う勢いが止まらない…

すこし財布に余裕があるものだからついつい買ってしまう。
読む数は減らさないようにするのが精一杯。
積んでも買ってしまうなら、読むしかなかろう。

でも追われて読んでいるわけじゃない、読書が今の生活の数少ない清涼剤。心のオアシス。
ラノベが無かったら死んでたかもしれませぬ。

というわけで、これからもコツコツ読んで、ガッツリ買い込むことでしょう。

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ジョン平とぼくと

2007-06-06

ジョン平とぼくと
GA文庫
著作名:ジョン平とぼくと

著者名:大西科学(おおにし かがく)
イラストレーター:銀八(ぎんぱち)
発行日:2006/09/30


あらすじ
そこは魔法が日常的に存在する世界。魔法の苦手な高校生・北見重は、大した能力もなさそうな彼の使い魔・ジョン平とともに、なんとか日々をやりすごしている。目下の悩みのタネは、3週間後に予定されている魔法実技の試験である。
そんなある日、重の通う高校に、新任の物理化学教師がやってくる。普段使われていない化学室の個人利用を許され、ひとり化学実験などにいそしんでいる重にとっては、自分の大切な居場所がなくなるかどうかの一大事。しかし実際には、それはもっと大きな出来事の序曲にすぎなかったのだった。

レビュー
まったり、ほのぼの。

日常的に魔法が存在している。でも科学技術に比べたら性能が劣る。
スポーツなどと一緒で、いくら早く走れるようになっても車には勝てないし、いくら重い物を持ててもクレーンには勝てない。
そんな位置づけとして、誰もがたしなむ物の一つとして魔法が世の中に浸透している。
こういう何も超越したものでない魔法という設定は面白い。

魔法を発動させるときの呪文がさらに独特で、「日常に埋もれている魔法」の演出に役立っている。

ただ、どうにも全体的に山なしオチなしな印象が拭えない。
何が書きたかったのかぼんやりしててわからない。

ジョン平の舌足らずな口調がとても愛らしくてたまらない。
寧先生が以外に可愛らしいのが良い。
それくらいしか、物語の中身で記憶に残っていないのだ…。

そういえば主人公が幼なじみと親友に何気なく手ひどい仕打ち喰らってた気もする。
そしてジョン平に「げんき、だせ。」って慰められてた。

あのシーン、いるだろうか?無駄に凹まされた。
「どうせそうなんだろうな」とか考えつつ、「もしかして俺のこと…」なんて期待を膨らませるのが男というものでしょう。
物語の構成上要らないだろ…しかもそのシーンが書かれてるのがクライマックス周辺って…。
どうにも納まりまで悪く感じてしまった。

そんなだから最初から最後までジョン平の愛くるしさに救われた。
ジョン平が居なかったらもっとつまらなく感じていただろう。



評価
★★★
(3)

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クリア・ヴォイス

2007-06-05

クリアヴォイス
GA文庫
著作名:クリア・ヴォイス

著者名:飯田雪子(いいだ ゆきこ)
イラストレーター:裕龍ながれ(ゆうりゅう ながれ)
発行日:2006/02/28


あらすじ
叔父の経営する探偵事務所で雑用アシスタントをしている花南は、初めて仕事らしい仕事を任される。頼りない事務所の先輩・庸之介とともに、宮原奎という、聞いたこともない歌手の海外公演に同行しろというのだ。
ベストを尽くすべく張り切る花南だが、奎と待ち合わせた空港で、いきなり爆発事件が起こる。さらには怪しい脅迫状まで見つかって、これってやっぱり公演の妨害行為!? でも、誰が一体何のために?

レビュー
ただの探偵物語?いや・・・。

新米アシスタント花南に与えられた初仕事は無名歌手の通訳兼ボディガード。
張り切る彼女だが爆発やら脅迫状やらでどんどん話が大きくなっていき…

無名歌手に降りかかるにしては分不相応な事件、相手の意図が見えない犯行、身内の矛盾する行動。
しかも依頼人は偉そうでいけ好かない無名歌手。
思わぬ初仕事に凹む花南。
しかし奎と話をしていくうちにいつしか公演を成功させてあげたいと思うようになっていく。

あまり特色の無い見習い探偵物語である。中盤過ぎまでは。

実はこの物語はたった一つだけ架空の要素を内包している。
その要素はかなり重要なものであるのだが、上手く隠し通している。

物語の至る所に出てくる「すっきりしない」部分が、このことが明らかになることで全て合点がいくようになる。
一つのキーポイントをストーリー全体を使って膨らまし、最後にきっちりまとめている。
途中これは不自然じゃないか?強引じゃないか?と思う部分に実は意味があったことに驚く。

タイトルを含めた多くの要素が有機的に繋がっている構成的に良くできた物語。

個人的にはあと一押し欲しかったが、ラノベでの探偵話系では良くできている作品だと思う。


評価
★★★★
(4)

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半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon

2007-06-03

半分の月がのぼる空4

電撃文庫
著作名:半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon

著者名:橋本紡(はしもと つむぐ)
イラストレーター:山本ケイジ(やまもと けいじ)
発行日:2005/02/25


あらすじ
失った者と失おうとしている者の思いが交錯する夜――。

「もう里香には会うな、邪魔なんだよ、おまえは――」
里香の手術直後、主治医夏目の口から放たれた言葉に、裕一は戸惑う。
そして訪れたのは、生ぬるい日常。
あまりにも当たり前で、捉えようのない日々だけだった……。
一方、その宣告を下した夏目は、ずっと裕一を避けていた。
ヤケになった裕一がバカ騒ぎを繰り広げる夜、夏目は亜希子に自らの過去を語りだす。

レビュー
遂に来た、橋本先生本領発揮。

まずかった、涙腺が緩みっぱなしになっていた。
絶対あると思っていた夏目の過去話。
これまでの経緯から悲しい結末を迎えていたことが容易に想像できる話。

夏目を想う小夜子の健気さ、小夜子を想う夏目の暖かさ。
二人のお互いを思いやる気持ちの強さが、眩しくてしょうがなかった。
そこまで思い合える相手に出会えたらどれだけ幸せだろうか。
そしてそんな伴侶と永遠に別れなければならなくなったときの絶望はどれほどのものか。
ぐさりと深く心に突き刺さるものがある。
そしてこの悲しい話の結末に涙が出た。

あの夏目がどのような過去を背負い、どうして裕一に辛く当たるのか。
里香の病気がどれほど重いものか、里香と生きるとはどういうことなのか。
里香の病気と同じモノと戦って、戦って擦り切れて転んでしまった男が過去にいたのだった。

前哨戦の後に躓いてしまった戦士、戦い尽くして動けなくなっていた戦士、
そんな二人が「自分で立って」前へ進む、その転機となる時期を描いた一冊。



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