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ラノベドランカー

Author:ラノベドランカー
ラノベ大好きな中毒者。
ラノベ積本の海が引き潮気味になり、溺死の危機から脱出。
ブログ開設6年が過ぎました。
何事も継続は力なり。

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ライトノベル読もうぜ!的 このライトノベルがすごかった 2010

2010-12-31

当ブログをご贔屓にして頂いている皆様も、たまたま立ち寄られた方も、2010年お疲れ様でした。
個人的に色々あった2010年が終わることに感慨もひとしおでございます。
2011年も皆様に楽しんで頂けるようレビューに勤しみたいと思いますので、何卒よろしくお願い致します。

さて、2009年に引き続き、「ライトノベル読もうぜ!的このライトノベルがすごかった2010」をお送り致します。
【ご参考】ライトノベル読もうぜ!的このライトノベルがすごかった2009

これは、「このラノ」ランキングが前年とあまりに変わり映えしないことにがっかりした私が2010年のラノベ達を超個人的にランキングしたものです。
2010年「も」凄かったラノベではなく、2010年に現れた新星を紹介することが趣旨となります。

ランキングの前提条件(原則)は以下の通り。
?2010/1/1~12/31の期間に刊行されたラノベ
?2009年以前にスタートしたシリーズ続巻は、2010年刊行でも本ランキングには含めない
例)とある魔術の禁書目録は2004年スタートなので、続巻も2004年刊行のものとして扱う
?作家の新旧(ベテラン・新人)は問わない
?2009年以降刊行でも2010年にグイッと伸びた作品はランキング対象

上記のポイントはあくまで原則なので、載せたい!と思った作品は載ってたりします。
その辺が「超個人的」の由来。

それでは前振りが長くなりましたが、ランキングです!
(各作品の画像をクリックすればレビューに飛びます)

第1位
ココロコネクトシリーズ(ヒトランダム(1巻)、キズランダム(2巻)、カコランダム(3巻))

ココロコネクト ヒトランダム ココロコネクト キズランダム ココロコネクト カコランダム


文句なしの第1位。
これを読まずして、2010年のラノベを語ってはいけない。
今後の展開も気になる期待大の超新星。シリーズを通しての★平均が5.6と過去最高レベル。

第2位
多摩湖さんと黄鶏くん
多摩湖さんと黄鶏くん


脂汗滴る神作品。
バカップルのいちゃいちゃに耐えきれるかが全て。インパクトだけなら今年No.1

第3位
さくら荘のペットな彼女シリーズ(1~4巻(以下、続巻))
さくら荘のペットな彼女 さくら荘のペットな彼女2 さくら荘のペットな彼女3 さくら荘のペットな彼女4

ラノベのお手本のようなラブコメの秀作。
この作品が認知されて居ないなら、かなりもったいない。オススメです。

第4位
空の彼方シリーズ(1~3巻【完結】)
空の彼方 空の彼方2 空の彼方3

心が澄み渡る綺麗なファンタジー。
疲れ気味の方はこれを読んで癒されると良い。

第5位
バカが全裸でやってくる
バカが全裸でやってくる


入間先生によるぶっちゃけ私小説。
全裸でやってくるバカは誰なのか。読めばわかる。

第6位
変態王子と笑わない猫。
変態王子と笑わない猫。


清々しいまでの変態を堪能しよう。
切れ味抜群のギャグに要注意。

第7位
平安鬼姫草子 ~神ながら神さびせすと~
平安鬼姫草子 ~神ながら神さびせすと~


シスコンのイケメン兄貴共と、可愛い姫様が活躍する新たな観点からの陰陽師モノ。
構成もしっかりしており読み応えもある。

第8位
丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータ
丘ルトロジック1


スニーカー文庫の伏兵。
癖は強いがその分読み応え抜群。
ハルヒに次ぐ作品はこれなんじゃ?と個人的に思っている。

第9位
ヘヴィーオブジェクトシリーズ(1巻(無印)、2巻(採用戦争)、3巻(巨人達の影))
ヘヴィーオブジェクト ヘヴィーオブジェクト 採用戦争 

2巻で炸裂。SF、荒唐無稽が好きなら絶対損はしない。
(残念ながら3巻は勿体なくて未読)

第10位
ゴールデンタイム1 春にしてブラックアウト
ゴールデンタイム1


個人的にジャストミートな青春物語。
賛否両論あるみたいだが、これはプッシュしたい。


第11位
菜々子さんの戯曲シリーズ
菜々子さんの戯曲 Nの悲劇と縛られた僕 菜々子さんの戯曲2

1巻と2巻で方向性が超転換。
どこへ向かうか今後要チェックだが、話題性あり。

第12位
アスカ ―麻雀餓狼伝―
アスカ


2010年で凄かったというコンセプトに嵌ると思い紹介。
麻雀が解るライトノベラーは一度読んでみて。

番外編
なれる!SEシリーズ
なれる!SE なれる!SE2

サラリーマンの胃を締め付けるブラック企業物語。
多かれ少なかれ社会人なら誰もがする体験も含まれてて、なんとも心休まらない(ぉ。
でも読んでしまう。変な中毒性がある作品。
本当に仕事で追いつめられるときは控えた方が良いかも。


・・・さて、こんな感じです。最後が中途半端な順位なのはご愛敬。
必ずしも★5つ以上の作品達というわけではありません。
ちなみに上位5位までは順位付けに困らなかったが、第6位~8位は無理矢理順位つけた感じ。
3作品を6位タイにしてしまえば良かったかと今も悩み中・・・。

何を買えばいいのか悩ましいという方は、ご参考にして頂ければ幸い。
どの作品もイチオシです。
慌てて突貫作業したので、リンク先に不備があったりしたらご報告ください。

それでは、あとちょっとですが良いお年を!



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まとめ系 コメント: 9 トラックバック: 0

さくら荘のペットな彼女4

2010-12-30

さくら荘のペットな彼女4
電撃文庫
著作名:さくら荘のペットな彼女4

著者名:鴨志田一(かもしだ はじめ)
イラストレーター:溝口ケージ(みぞぐち けーじ)
発行日:2010/12/10


あらすじ
いよいよ待ちに待った文化祭が始まった。水着のミスコンにB級グルメ食べ歩きに……もしかしたらましろと一緒に回っちゃったりなんかも!? そんな楽しいこと盛りだくさんの文化祭のはずだったのに、なぜだか俺は問題児の集まり 『さくら荘』 で、寮のメンバーとゲームを作っていた。
そう、「さくら荘の力を合わせて、文化祭に向けて作品を作りたい!」 この美咲先輩の一言ではじまった、ゲーム 『銀河猫にゃぼろん』 の制作が大詰めだったのだ。文化祭ももう後半、『にゃぼろん』 は、果たしてどんな評価を受けるのか。そして、一度しかない俺の高校2年生の文化祭の行方は!?
変態と天才と凡人が織りなす青春学園ラブコメ、絶好調の第4弾! 文化祭のあとは、さらに 「さくら荘」 をクリスマスが待ち受けます!!!

レビュー
恋心と嫉妬心と・・・いやはや青春!

いつものようにギャグ一辺倒ではなく、思春期の複雑な想いが絡み合った文化祭&クリスマス編。

さくら荘の力を結集した「銀河猫にゃぼろん」は大成功。
そんな大成功の一方、空太のゲーム企画は落選だらけの絶不調。

変わらない仁に痺れを切らした美咲が決死の体当たり作戦を始め、七海はそれとなく空太にアタックを始め、イギリスからリタが龍之介へメール攻め(メイドちゃんと交戦中)。
そしてましろは世界が滅びても○○を作ろうと意気込む。
女性陣がとかく一生懸命に動く。特にななみんが健気で可愛いことこの上なし。
負け戦の色合いが強いけど、がんばれななみん!

失敗続きで自信が揺らぐ中、才能があって自分の道を獲得したのに、それに邁進しないましろに苛つく空太。
空太はましろの変化の理由がわからない、ましろは空太の苛つきの理由がわからない。

才能あふれる人を好きになった苦しみ、それがわからず苦しむ才能あふれる人。
難しいことなり。

最後に突撃部隊長が玉砕し、さくら荘はより波乱の予感。
千尋先生の都合により年末に一時封鎖になるさくら荘。住民達に嵐が来たる?

シリアス分多めだったが、ギャグも安定してキレており面白い。
続巻が待ち遠しい。

追記:心に残った言葉があったのでご紹介(ネタバレではない)
「失敗は成功のもとだって、誰かに言われたことあるけど、あれ、嘘なんだよ」
「失敗から学べることって、同じ失敗をしない方法だけで、成功するための手順や手段を身につけられるわけじゃない」
「成功の仕方は、成功から学ぶしかないんだよ」

酷な言葉でもあるけれど、ある種的を射ていると思う。
この本で感心した台詞NO.1


評価
★★★★★
(5)

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セイジャの式日

2010-12-29

セイジャの式日
メディアワークス文庫
著作名:セイジャの式日

著者名:柴村仁(しばむら じん)
イラストレーター:也(なり)
発行日:2010/04/26


あらすじ
いとしい季節がまた巡る。
“変人”由良の物語、心が軋む最終章。

しんどいですよ、絵を描くのは。
絵を一枚仕上げるたびに、絵にサインを入れるたびに、もうやめよう、これで最後にしようって、考える――
それでも私は、あなたのために絵を描こう。

かつて彼女と過ごした美術室に、彼は一人で戻ってきた。
そこでは、長い髪の女生徒の幽霊が出るという噂が語られていた。
『プシュケの涙』『ハイドラの告白』に続く、不器用な人たちの、不格好な恋と旅立ちの物語。

レビュー
プシュケの涙から始まる3部作、完結。

前半はミステリパート。
ハイドラで出てきたハルさん目線で話が進む。
今回の由良さんは宛ではなく彼方。
とある彫刻家の変死にまつわる愛憎と、創作にかける芸術家達の怨念ともいえる執念が印象的だった。

後半は彼方が教育実習生として母校に帰ってくる話。
吉野とすごしたあの学校で、由良は何を思い、何を決めるのか。

最後の台詞と、彼方の笑顔。
これだけあればもうこの巻は十分だ。

はっきりいって、伏線的に散りばめられていたかもしれない内容とか、由良が最後に何を想ったのかとか、その辺のことは一切わからない。

由良という人物は自分とあまりに違いすぎて、その感情を共感できないのだから想像すら及ばない。
でも、彼が何かを見つけて、前に進み出したことだけは解る。

それだけで十分なんじゃないかと思う。

私は行間を読むのが不得意なので、真相は全部書いて欲しい人間だ。
だからこういう、行間から滲み出す哀愁を読むタイプはちょっと相性が悪いと思っている。
巷でがっつり高評価してるサイトとは温度差があるかもしれない。

以下、3部作を読んで思ったこと。
・この3部作は時間を開けずに一気によむこと
 私はプシュケとハイドラ・セイジャの期間が開きすぎた。
 プシュケは読了後の切なさばかりが残っていて、細かなところを全部覚えていなかったのが反省点。

・それでもやっぱりプシュケが一番良かった。
 3部作として読んでももちろん損はない。
 でもプシュケがやっぱり一番だと思うし、プシュケだけ読んでハイドラ以降に手を出さないのも読み方としてアリだと思う。

・しばらくしてからもう一度読み直したい。
 二週目だとまた見える世界が違うかも。

もの申したい方はいらっしゃるでしょうが、これが私としての率直な感想。

反論とかおまえ解ってないよ!的なクレームは勘弁してください。
この作品について、そういった点を論じる気は全くありません。


評価
★★★★☆
(4.5)

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なれる!SE2 基礎から学ぶ? 運用構築

2010-12-27

なれる!SE2
電撃文庫
著作名:なれる!SE2 基礎から学ぶ? 運用構築

著者名:夏海公司(なつみ こうじ)
イラストレーター:Ixy(イクシー)
発行日:2010/10/10


あらすじ
話題の萌えるSE残酷物語、待望の続編登場!

システム開発会社に入社し怒涛の4月を乗り切った桜坂工兵。彼が出会った同僚の姪乃浜梢は、小動物系でちょっと天然な気もあるかわいい女子だった。
しかし、システム運用担当の梢は、そのシステムを構築する工兵の見た目子供の鬼上司、室見立華と犬猿の仲で──。
とあるモバイルゲームインフラを舞台に、工兵を板挟みにしつつ構築と運用の熾烈な戦いの幕が上がる!
システムエンジニアの過酷な実態をコミカルに描くスラップスティック・ストーリー、第2弾!

レビュー
フロント(営業) VS バック(事務)の戦い!

この本で萌えを感じることができる社会人出てこい。

読者ターゲットは社会人?生々しい社内対決の構図がこちらの胃まで締め付ける。

今回はSE業界ということで構築VS運用とされているが、これは他の業界で言えば営業部隊VS事務部隊ということ。

恐らくはどの業界にもどの会社にもあり、永遠に解消することはない対立の構図。
営業は案件を取ってきて収益を稼ぐことで評価される、いわば加点評価方式。
事務(ミドルオフィス・バックオフィス)は営業が取ってきた案件の期中管理を当たり前にこなすことで評価される、そして問題が発生したらバツをつけられる減点評価方式。
本編で梢さんによる言及があるが、まさにその通り。

どちらが大変かといえば甲乙付けがたいが、評価のされやすさでは営業。
ミスを起こしたとしても他案件の獲得でカバーできる営業と、一度起こしたミスを挽回するチャンスが少ない事務。
当然新規案件に対するスタンスも異なる。だって営業にとってはプラス案件でも、事務にとってはミスを引き起こすかもしれないマイナス案件なんだから。

じゃあ社内では立場上営業が強いのかというと、そうでもない。
バックが業務を引き受けてくれないと、今回の室見の様に自ら抱え込む羽目になって自分が崩壊するし、そもそも案件化出来ない可能性もある。
案外鍵を握っているのは事務方だったりする。

かといって事務の力が強すぎて新たな案件が受けられなくなれば、その会社の成長は止まる・・・。

この二律背反をどうコントロールするかが経営者の手腕。
ちなみに私は事務の強い会社に勤めており、いかに彼らと友好な関係を築けるかがキモ。特に若手は事務に嫌われたらおしまい・・・。

とまぁ、そんな社会人体験してないとこの本の本質(?)はきっと楽しめないと思ったので長々と書いてみた。

大体、こんな使えるバックがいてしかも可愛いなんて環境あり得えてたまるか!現実はそんなに甘くないぞ!
しかもなんだかフラグ立てやがって。こんな狙い撃ちみたいな真似を無自覚にやるリア充は死ぬべき。

営業と事務の担当が対立してたら、それを解決するのが上席の役割。それをよりにもよって新入社員に振るっていうのは藤崎さん駄目すぎだろう。
ラノベ的展開の起点になる部分だから仕方ないけど、リアルにこんな上司がいたらその会社は終わってる。

SE的リアルさは経験者じゃないのでわからないが、社会人的にはあながち嘘言ってるわけじゃないのが面白い。
学生諸君が「まさか~(笑)」なんて笑い飛ばした話が案外普通なんてことがあるんですよ・・・

気が付けばすげー長文。色々思うところがあったみたい。

胃が締め付けられるくせに読むのをやめられない。
賛否両論あるみたいだが、私はSEから遠い業界のリーマンなので楽しめている。


評価
★★★★☆
(4.5)

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オオカミさんと○人間になりたいピノッキオ

2010-12-26

オオカミさんと○人間になりたいピノッキオ
電撃文庫
著作名:オオカミさんと○人間になりたいピノッキオ

著者名:沖田雅(おきた まさし)
イラストレーター:うなじ
発行日:2010/07/10


あらすじ
アホさ全開で突っ走ります!!

最近彼女が冷たいとお悩み中のピノキオ君。そりゃお前が変態だからだよ! とのりんごさんのツッコミで真人間を目指すことになり……。当然、その矛先は最近すっかり「紳士」づいてきた亮士くんにも向かうわけでして。亮士くんとピノキオ君は二人して、真人間になるというどうしようもない誓いを交わすのだが!? まぁ、そんな面白い展開を、りんごさんが放っておくわけがないのです。
さらに、おおかみさんが恋愛について、子供たちにしみじみと語るという、ありえなそうなお話も収録。男を見る目は重要だと、偉そうにおっしゃっていますが、アナタ。亮士くんがアリだと思っている時点でヤバいかもですよ。おおかみさん、すっかり丸くなっちゃって、もう。
こりゃ、デレるのも時間の問題か!? いやいや、これからひと波乱ありますよ!!

レビュー
下ネタ超全開!!

久々にギャグと好みの波長が合った。とても笑い、とてもニヤついた。大変面白い一冊だった。
こんなこと書くと下ネタに波長が合ったみたいだが、まぁ総じてその通り。

序盤から「冬服に潜む素敵ポイント・・・小さな秋」についての論議が熱い。
この紳士達の会合に是非とも参加させて頂きたい。
恵まれない紳士の一端としてきっと熱い談義ができるに違いないと自負している。
つまり、亮士くんは敵ということになる。恵まれた紳士は・・・もげろっ!

「田貫さん宇佐見さんのせいでカチカチになって覚悟を決めることになる」
サブタイに含まれる下ネタ成分が凄い。
まさかなぁと思っていたら、そのまさかのさらに上を行く酷い短編だった。
・・・一応褒めています。

久々に突き抜けてた一冊だった。

ここ最近ずっとイマイチだったが、別のベクトルから目をこじ開けられた。
下ネタで覚醒させられるなんて、なんて悲しい自分・・・

でも面白かった。


評価
★★★★★
(5)

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このライトノベルがすごい!2011

2010-12-24

このライトノベルがすごい!2011このライトノベルがすごい!2011
(2010/11/19)
『このライトノベルがすごい!』編集部

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このライトノベルがすごい!2011

宝島社

皆様こんばんは。
そしてメリークリスマス。

世の中の多くはクリスマスを楽しみ、一部では毎年恒例クリスマス中止のお知らせが飛び交う今日この頃。
そもそも最初からただの平日でしかないのに中止とはこれ如何に?
中止というのは予定があって中止となるのであって、最初から何もなければ中止とは言わないのだよ。
この思考を負け組と呼ぶならば呼べばいい。・・・いやすみません、やっぱやめてください。

去年のクリスマスを共に(寂しく)過ごした先輩も結婚し、4連休を画策してたら上司にアポを入れられ、冷蔵庫に入れてたキノコから新たな生命体が生まれそうになっていたり。
とりとめもないけどなにもない。

今年もカップル撲滅ウィルスの完成に至らなかったのが心残りだなぁ。

と、前振りが長くなったものの、「このラノ2011」を流し読みして思ったことを書き連ねてみることにした。

すでにランキングはネット上の色んな所に上がってるので、そちらをご参照頂きたい。
(参考リンクはこちら(wiki)

率直に思ったこと
①トップ10が全部既存シリーズじゃないか・・・
②新人賞受賞作だけで45作品もあるのか・・・
③ラノベに入門しようとする人には参考になる

①ついにトップ10が全て2009年以降開始のシリーズで締められてしまった。
変わり映えしないにも程がある。新人が振るわなかったのもあろうが、あまり参考になるとは言えない。
トップ30で見ても新作は3作品だけというのは、なんとも寂しい。

ランキングはアンケート方式である故に、特にメディアミックスの影響を強く受けている印象。
とある魔術の禁書目録、俺妹、デュラララはアニメ化が特に大きいのだろう。
神様のメモ帳が(もはや年1の刊行なのに)今更上がってきたのは、岸田メル旋風の影響か。

作品の自力で上がってきた(他の作品に自力がないという意味でなく)のは、僕は友達が少ない、ソードアート・オンラインの2作品。
僕は友達が少ないは不覚ながら読んでいないが、ブリキ先生のイラストだけの力じゃないのだろう、きっと。

4年連続でトップ10入りの文学少女シリーズが強すぎる。来年は流石に落ちるだろうか。

トップ10のうち2011年に終わりそうなのは生徒会シリーズ、文学少女シリーズ、俺妹だが、統計期間的な問題もあってきっと来年も同じようなラインナップになるのだろう。

②各レーベルの新人賞受賞作品の一覧がある。
45作品もあるとは驚き・・・私にはとても消化できる量では無いので、こういった一覧はありがたい。
これだけの新人賞が上位に食い込んでこれないのは、クオリティの問題だけでなく、読者が既存シリーズ以外に手を出す余裕が無いくらい大量のラノベが出回ってるからだろう。
需要と供給のバランスが崩れている証左だと思う。

③上記の通り、供給過多気味のラノベ業界。
アニメや漫画から入って、「何かラノベ読んでみようかな」と思ってる人には、色々ありすぎて逆に選択肢に困る。
そんなラノベ入門にあたってはとても役に立つ。
上位10作品を読んでおけば話題に困ることは無いラインナップであることは間違いない。
時流を掴む、という意味では有用。

色々書いてきたけれども、なんか去年の記事と内容がそんなに変わらない。
新規性がより一層薄まっているが、これはこのラノのせいじゃなく、ラノベ業界の今を表しているのだろう。

というわけで(?)、今年も「ライトノベル読もうぜ!的 このライトノベルがすごかった」をやる所存。
掲載時期は去年を見て頂けると大体予想できるかと・・・

ご期待ください。



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這いよれ! ニャル子さん5

2010-12-22

這いよれ!ニャル子さん5
GA文庫
著作名:這いよれ! ニャル子さん5

著者名:逢空万太(あいそら まんた)
イラストレーター:狐印(こいん)
発行日:2010/08/31


あらすじ
「真尋さん、今日はどこに寄り道しましょうか!」
「――このまま、まっすぐ帰るって選択肢はないのか!?」

つかの間の平和な時間。真尋たちは放課後青春ライフを満喫していた。
がしかし。ニャル子が受け取った一通のメールによって、その平穏は瞬時に破られたのだった。

「真尋さん、今すぐにここを発ちましょう。私は、我々は、行かなければならないんです」ニャル子の口調は、有無を言わせない勢いがあった。
「ど、どこにだよ?」
「――セラエノ図書館です」
こうして真尋は、遥か宇宙の果てに旅立つことになったのだが――。

這いよるハイテンション混沌コメディ待望の第5巻!

レビュー
カオスは続くよどこまでも。

混沌にブレーキがかからない。
今度はセラエノ図書館だそうな。

そして、全力で電撃文庫に挑戦状を叩き付けた。でも訴えられたら完敗するのが確実。
5巻のキモの部分でそのネタを使って大丈夫なのか・・・
GA文庫編集部の判断が凄い。

細かなネタが散りばめられているが、もはや細かすぎて伝わらないレベルに。
シャンタッ君の愛玩動物化も留まることを知らず。
ハス太はニャル子やクー子より可愛らしく。

そして話の内容は殆ど無い。

混沌に頭を浸しながら、らりーっと読んでしまうとよい。
深く考えたら混沌に飲み込まれる。飲み込まれて良いことは一つもない。

しかし、これをアニメ化しても危険なネタ部分の半分も流せないんじゃ意味無いな。
とアニメ化失敗の可能性を危惧してみたり。



評価
★★★★☆
(4.5)

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ハイドラの告白

2010-12-21

ハイドラの告白
メディアワークス文庫
著作名:ハイドラの告白

著者名:柴村仁(しばむら じん)
イラストレーター:也(なり)
発行日:2010/03/25


あらすじ
この本を読むと、恋をするのが怖くなる――
だけど、恋をしたくなった

絶望的な恋をしているのかもしれない。そのことにとっくに気づいてたけど、気づかないふりをしていたのかもしれない。私がやってること、全部、無駄な足掻きなのかもしれない――それでも私は、あなたが欲しい。

美大生の春川は、気鋭のアーティスト・布施正道を追って、寂れた海辺の町を訪れた。 しかし、そこにいたのは同じ美大に通う“噂の”由良だった。彼もまた布施正道に会いに来たというが……。
『プシュケの涙』に続く、不器用な人たちの不恰好な恋の物語。

レビュー
柴村先生の恋愛物語第二弾

プシュケの涙」の続編的な紹介だったが、実のところ関係なさげ。
登場人物(由良)が共通してるだけで、あとは別物。

布施正道という画家を追って邂逅した、春川と由良。
お互いに共通の目的に向かいながらも、隠し事が下手な春川と、どこか狂気じみた由良が対照的でハラハラする。

布施正道事件は由良によって明らかにされ、後半は由良のことが大好きな女性のエピソードとなる。

こちらは前半とは打って変わって恋する女性の一途な強さが伝わってくる。

好きな人に振り向いてもらうために自分を磨き、好きな人のちょっとした一言で喜び、深く傷つき・・・
それでも好きになってはもらえない。求めなければ側にいられる、でも求めたい。
そんな矛盾していても止めることができない気持ちに苦しむ心が切ない。

とはいえ、前半と後半があまりに関係なさ過ぎて疑問符が取れない。
前半は何のためにあったんだろう。

そして、プシュケの涙の続編という立ち位置も要らないと思う。
プシュケの内容の踏襲は殆ど無かったし、この物語に由良を出す必然性も感じられない。

全くの別物として出せばよかったんじゃと思ってしまう。
プシュケの涙があまりに強烈だったが故に、なんというか期待はずれ。


評価
★★★★
(4)

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とある飛空士への恋歌4

2010-12-19

とある飛空士への恋歌4
ガガガ文庫
著作名:とある飛空士への恋歌4

著者名:犬村小六(いぬむら ころく)
イラストレーター:森沢晴行(もりさわ はるゆき)
発行日:2010/08/23


あらすじ
はじめて愛した人は、最愛の母の仇だった。
「大好きだから……さよなら」級友の死に苛まれていたカルエルとクレアは、想い出の湖畔で思いがけず再会する。お互いの気持ちを確かめるため、正体を明かしたカルエルだったが、クレアには別れを告げられてしまう──。一方「空の一族」との戦いで多くの仲間を失い、疲弊した飛空科生徒たちは、悩みと苦しみを抱えたまま、再び決戦の空へ向かうこととなる。仲間の思いを受け継ぎ、潰滅の危機に瀕している大好きなイスラを、大切なひとを守るために……。超弩級スカイ・オペラ「飛空士」シリーズ、驚天動地のクライマックスに突入!!

レビュー
超大スケールで繰り広げられる弩級戦艦戦。

多くの大切な人を犠牲にして乗り切った空の一族との戦い。
それでもかけがえのない人達は帰っては来ない。
「生きて」と願って自らの命を賭したミツオ達の遺志と、それでも立ち上がれない面々。

深い悲しみに暮れている最中、カルとクレアは思いがけず再開することになった。
カルは自分の想いを打ち明けるが、クレアから返ってきたのは自らの正体と別れの言葉。

自らの想いと復讐心との葛藤で壊れかかるカルエルに手を差し伸べたのは意外にも・・・

友人を失った悲しみと、再び起こる空の一族との戦い。
散っていった友人と、護りたいひと、その二つを想いを胸にセンテジュアル組の男達が空を翔る。

葛藤、恐怖、悲しみ、色々な感情を乗り越えてカルエル達は再び空に上がる。

今回は超弩級戦艦同士の艦隊戦。
超長距離からの艦砲射撃をいかに当てるかに絞られてた空の戦いは、これまでの戦闘機戦とは全く異なるロマンが詰まっていた。

ルナ・バルコの乗員1千名の思いと共に戦う空戦。
あまりにスケールが大きい分、戦いが「決まった」時の感激もひとしお。

そしてイスラの守護女神が目覚めたことで、事態はまた一つ動き出す。

遂にファナ率いる神聖レヴァーム皇国も合流し、物語は佳境に。

さあどうなる本シリーズ。楽しみは絶えない。


評価
★★★★★
(5)

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ヴァンダル画廊街の奇跡3

2010-12-17

ヴァンダル画廊街の奇跡3
電撃文庫
著作名:ヴァンダル画廊街の奇跡3

著者名:美奈川護(みながわ まもる)
イラストレーター:望月朔(もちづき さく)
発行日:2010/11/10


あらすじ
母の影を追うエナが見るものとは──。ヴァンダルたちの物語はクライマックスへ!

「── 四枚の絵が揃った時、世界に審判が下る」
絵画を掲げる事によって、混乱を振りまこうとするアンノウン。ヴァンダル一行は、彼の目的を知るためのカギがエナの母・イソラの研究内容にあると推測し、行動を起こす。一方ゲティスバーグたちは、文化制定局局長アナベルに出頭を命じられる。そして独自のルートでUMA──アンノウンの目的を調査していく……。両者が最終的に行き着いた真実は世界政府の構築とイソラに関わる驚愕の真実だった……!
果たしてヴァンダルたちはアンノウンを止められるのか!?

レビュー
しれっと完結。

今年の電撃大賞受賞作の中で最も順調に刊行され、そしていち早く完結。

全般的に芸術作品に馴染みが無いため、モチーフになっている絵画がわからない。
著者の伝えたいことが解ったと言えるのか疑問。
そのネックが最後まで解消できなかった。

シリーズを通して登場するおっさんの渋さが際立っていた印象がある。これは褒め言葉。

最終巻ではUMAやらアンノウンやらのせいで、話が大きくなりかつ軸がぶれた感じ。エナがイーゼル担いでなかったし。
完結するにあたって何を伝えたかったのか良くわからなかった。
エナの母親のエピソードは果たして必要だったのか。

芸術作品というラノベのモチーフとしては扱いが難しいものを題材にしたことは特筆すべき点。
絵画泥棒(とはちょっと違うが)と警察の追いかけっことラストの感動、そんなルパン的展開に特化したら・・・なんて思ってみたり。

それでもきちんと完結できたことは良かった。


評価
★★★★
(4)

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バカとテストと召喚獣8

2010-12-16

バカとテストと召喚獣8
ファミ通文庫
著作名:バカとテストと召喚獣8

著者名:井上堅二(いのうえ けんじ)
イラストレーター:葉賀ゆい(はが ゆい)
発行日:2010/09/10


あらすじ
ドキドキひとつ屋根の下? 姫路さん、がんばります!

玲の提案で瑞希が吉井家で暮らすことに。今まさに明久の眼前に広がるのは魅惑の同棲生活!? だがしかし! それは同時に異端者の終わりなき逃避行の始まりでもあり……「おい明久! お前──」もう万事休す!? と、明久の生命が危機に晒される中、再び幕を開けた試召戦争がFクラスを未曾有の大混乱へと突き落とす! 昨日の友は今日の敵、あれ? あなたはどちら様?? 「ズボンだけは残しておいて下さい!」(by明子ちゃん)波乱の予感が吹き荒れる第8巻!!

レビュー
桃色旋風吹き荒れるバカの嵐!

姫路さんと同棲状態にある明久が、他人の幸せは毒の味な異端審問会とバトルする回。

もう説明するのがメンドイから読んでくれ、じゃだめだろうか。
高純度バカの安定感にもはや為す術無し。

これまでになく姫路さんが攻勢をかけてきたおかげで、バカ成分とラブ成分の構成比がこれまでと異なる。
ちょっとピンクな展開がバカの中に織り込まれている。

幽鬼と化した異端審問会とのバトルロワイヤル(集団私刑ともいう)から明久(と雄二)は生き延びられるのか?!

バカを存分に楽しんで欲しい。


評価
★★★★★
(5)

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陰陽ノ京 月風譚 黒方の鬼

2010-12-16

陰陽ノ京 月風譚 黒方の鬼
メディアワークス文庫
著作名:陰陽ノ京 月風譚 黒方の鬼

著者名:渡瀬草一郎(わたせ そういちろう)
イラストレーター:洒乃渉(さいの わたる)
発行日:2009/12/16


あらすじ
魑魅魍魎、百鬼夜行はびこる平安の京。時の権力者、藤原実頼の邸宅から、彼を呪詛する符が見つかった。事態を重く見た陰陽頭、賀茂保憲は、二人の道士に調査を依頼する。
まず一人は陰陽寮の暦生・賀茂光榮。粗雑な言動と見苦しい風体から、変わり者扱い される賀茂家の長子。そしてもう一人は、光榮とは対照的に高貴な気配を醸す陰陽生・
住吉兼良。いずれも実力は折り紙付きながら、この二人、何故か折り合いが悪く……。
“人は鬼から生まれ、鬼は人となる”渡瀬草一郎が贈る妖しくも儚い平安幻想譚。
安倍晴明不在の京を舞台に、若き陰陽師たちの活躍を描く!

レビュー
最高傑作「陰陽ノ京」シリーズ、再開!

私がラノベにハマるきっかけになった「陰陽ノ京」が、メディアワークス文庫に舞台を変え復活。
MW文庫創刊時に出ていたが、あまりに大事にしすぎて1年も積んでしまった。

月風譚では賀茂光榮が主となり物語が進む。
本編の主人公・慶滋保胤や安倍晴明は出張ってこない。(保胤はちらりと居たが)
とはいえ晴明の息子・吉平や、佐伯貴年といったお馴染みの面々もおり、物寂しさは感じない。

時の左大臣・藤原実頼に対する呪詛から始まる、魑魅魍魎に関する一連の事件。
京を揺るがしかねない事態に飄々とあたる光榮と、その影の様に不気味に動く兼良、そしてなんだかいつも通りの吉平と貴年。

久々の刊行とは思えない、以前と変わらぬクオリティで楽しめる。
吉平と貴年がいつも通り過ぎて、和んでしまうほど。

これまでと比べると多少山の部分に物足りなさを感じたが、久々で期待が大きすぎた故かもしれない。
とはいえこのシリーズは最高だと再確認。クオリティが本当に高い。

読む順番としては、電撃文庫でのシリーズ(5巻まで)を読んでから月風譚に取りかかった方が良い。
先にこちらでも良いけど、細かな部分がわからないと思われる。


評価
★★★★☆
(4.5)

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フルメタル・パニック! ずっと、スタンド・バイ・ミー(上・下)11~12

2010-12-12

フルメタル・パニック!ずっと、スタンド・バイ・ミー上<上巻(11)>フルメタル・パニック!ずっと、スタンド・バイ・ミー下<下巻(12)>

富士見ファンタジア文庫
著作名:フルメタル・パニック! ずっと、スタンド・バイ・ミー(上・下)11~12
著者名:賀東招二(がとう しょうじ)
イラストレーター:四季童子(しき どうじ)
発行日:(上)2010/07/25、(下)2010/08/25
※上下巻を合わせてのレビューとなります


あらすじ
(上)
ついに明かされたウィスパードの謎。歪んでしまった時間を元に戻そうとするレナードとかなめ。その行いに単純な善悪論を超えたものを感じ、歯切れの悪い宗介。戸惑いながらもかなめを取り戻す、最後の戦いが始まる!
(下)
決戦の地、メリダ島へ乗り込んだ宗介たち。だが次々現れる強力な敵を前に、苦戦を強いられる。一方、別行動をとるマオたちにもピンチが訪れていた。今すべてが終わりへと動き出す……フルメタついにファイナル!

レビュー
終わってしまった・・・。

都合12年、個人的にも1巻を読んでから7年もつきあってきたシリーズがついに完結。
富士見ファンタジアの装丁まで変わってしまう程の長さだった。

前巻の「せまるニック・オブ・タイム」から一年半。振り返ってみたら、前巻読了から2年・・・。
ちょっと難産過ぎたけど、待たされただけの見返りはあった。

今更フルメタのラストがどうこうと語ることもなかろう。

ただただ、「ファンなら絶対に楽しめる最終巻だった」と伝えたい。

SFミリタリーアクションとして、ラノベ最高峰の精度を誇る本作が終わってしまったのは寂しい。

途中から刊行ペースが極端に落ちて、完結が不安視されていた頃からすれば、きちんと終わったことを祝福したい。
エンディングも最高にフルメタらしく締められていてジンとなった。
「ずっと、スタンド・バイ・ミー」の意味、しかと胸に打ち込まれた。

一人ずっと「台無し」と言われ続けていた彼がちょっと不憫ではあるが、それもご愛敬。

長年並走して来た人も、最近から追いかけ始めた人も、フルメタ好きなら否定論が出るとは思えない。

ラノベを大きく盛り上げた傑作シリーズの完結に、一つの流れの終わりを感じざるを得ない。
共に青春を駆け抜けた作品が終わっていくのは嬉しいけれど寂しいものだ。

内容はもちろん、完結した喜びで★6つと行きたかったが、流石に刊行期間が空きすぎてるので★5.5。

追伸:これでTSR以降のネタが補完された。アニメ最終章製作スタートですか京アニさん?!


評価
★★★★★☆
(5.5)

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バカが全裸でやってくる

2010-12-11

バカが全裸でやってくる
メディアワークス文庫
著作名:バカが全裸でやってくる

著者名:入間人間(いるま ひとま)
発行日:2010/08/25


あらすじ
バカが全裸でやってくる。僕の夢は小説家だ。そのための努力もしてるし、誰よりもその思いは強い。しかし努力と環境では、才能は覆せない日々が続いていた。お話をつくることを覚えた子供の頃のあの日から、僕には小説しかなかった。けれど僕は天才じゃなかった。小説家になりたくて、でも夢が迷子になりそうで。苦悩する僕のもとにやってきたのは、全裸のバカだった――。
大学の新歓コンパ。そこにバカが全裸でやってきた。そして、これが僕の夢を叶えるきっかけになった。こんなこと、誰が想像できた? 現実は、僕の夢である『小説家』が描く物語よりも、奇妙だった。

レビュー
小説家になりたいと思う方も、そうでない方も。

また入間先生がやってくれた。
なにこのぶっちゃけ本。
小説家の色んなジレンマが溢れまくりの、かなり「想い」のこもった本。

「この作品はフィクションであり、実在する作家・小説賞・団体とは一切関係ありません。」
と言っているものの、どうみても入間先生の私小説。

これは、ラノベとは少し違う路線を標榜しているMW文庫ならではの作品だと思う。

最終選考で落とされたとか、皮肉が効きすぎていて素直に笑って良いのやら。

作品に出てくる人物は誰もが書くことに取り憑かれたとしか思えないような、小説バカ。
若くしてデビューした女性作家、デビューを目指して書き続ける学生、死んでもなお書き続ける女流作家、スランプに陥って長らく筆を置いている作家、引き籠もりただ書き続けていた中堅作家。
その誰もが、紛れもなく小説バカ。小説を書くことに命を削り、しまいにゃ死んでも書き続ける本物のバカ達。
どんなに頑張っても作家になれない人、方や才能のある人、そんな人達のエピソードもあり、この業界の難しさを感じる。

書くことの喜び、苦しみ、快感。
作家の(というか入間先生の)書くことへの想いを、色々な登場人物の心情に乗せて読者に突き刺してくる。

しかし、そういった「想い」をただ書き連ねた本ではない。
全ての登場人物のファクターがぐるりと巡って、この物語が出来上がっている。
いろいろな面で凄い作品だと思う。

自分の赤裸々(まさに裸)な気持ちをドカンと投げ込つけて、「どうだコラー!」と胸を張っている著者が思い浮かぶ(もちろん全裸でだ)。
どうリアクションして良いかわからないんだけど、「すげぇなぁ」と感心してしまう。そんなパワーのある作品。

作家の全てがこんなに書くことにご執心か、実際のところは解らないが、物語を創り出すことの凄さは解る。
小説家は「自由で楽な職業」なんて夢見てる人は、まずこの本を読んで見解を改めるべき。

私自身、作家業(漫画家も含む)は自由でいいなーと思ったこともあったが、それは完全な誤解であることをとある交友関係から知った。

同人誌を作るプロ作家が何故多いか?それは自分の自由に本を作れるから、と言われている。
この「自由」の意味を本当に解っているのは、作家の方々だけなんだろう。

幕間にある新人賞の選考の過程がやけにリアルで面白かった。
一次選考は「まず小説として体を成してれば通過」なんてことを聞いたことがある。
実際数千という候補作の絞り込みなんてじっくり行えるわけないわけだ。
そんな点が気になる人も是非読んでみると良い。

しかし入間先生の作品は衝撃作が多い。


評価
★★★★★☆
(5.5)

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空の彼方3

2010-12-10

空の彼方3
メディアワークス文庫
著作名:空の彼方3
著者名:菱田愛日(ひしだ まなび)

イラストレーター:菜花
発行日:2010/10/25


あらすじ
王都レーギスに春がやってきた。トラマンテ通りも春の空気に活気づき、アルとソラは平穏な日々を送っていた――。だが、突然事件は起きる。防具屋シャイニーテラスに営業停止命令が出されたのだ。それは、有力貴族であるアルの父が、身分を捨て傭兵になった息子を連れ戻すために出した警告だった。
ソラは店のために自由を捨てる必要はないと告げるが、アルはシャイニーテラスを守るため、父とひとつの“賭け”をする。そして、長い旅に出ることになるのだが――。不思議な防具屋を舞台にした心洗われるファンタジー、感動の完結編!

レビュー
心が澄んでいく傑作ファンタジー、完結。

季節は過ぎ、いくつかの事件を乗り越え絆を深めていたアルとソラ。
そんな二人に突然降りかかった最大の試練、それはシャイニーテラスへの営業停止命令。
しかもその命令を下したのはアルの父親だった。

アルは店を護るため、ソラの居場所を護るため旅にでることを決意する。
その旅で目指すものは、苦しくもシャインが命を賭して、そして命を落としたものだった。
アルを失うかもしれない恐怖、断ち切れないシャインへの想い。
ソラは選択しなければいけなかった、アルと共に未来へ向かうか、シャインへの想いと共に生きるか。

アルフォンスとソラは、これからの生き方の選択を迫られる。

――貴方が居たから、私は幸せだった。
この言葉の本当の意味は、そして彼らが選んだ道は・・・

一つの防具店から生まれた物語がここに完結する。

完結と言うより、始まる、と言った方が正しいか。

とかく、アルとソラの純粋な絆が心を洗ってくれる。
「いってきます」「おかえりなさい」の言葉の有り難さを痛感させてくれる本だった。

読了後に脳裏に浮かぶどこまでも青い空。
その清々しさに疲れた心がすっと癒されていく。

こんな美しい物語に出会えて、幸運だった。


評価
★★★★★
(5)

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テスタメントシュピーゲル

2010-12-09

テスタメントシュピーゲル
角川スニーカー文庫
著作名:テスタメントシュピーゲル

著者名:冲方丁(うぶかた とう)
イラストレーター:島田フミカネ(しまだ ふみかね)
発行日:2009/12/01


あらすじ
西暦2016年、国際都市ミリオポリス。憲兵大隊(MPB)に所属する涼月(すずつき)、陽炎、夕霧は今日もささやかな休息を寸断され、テロリスト集団と対峙していた。機械化された肉体を武器に重犯罪者と戦う<特甲児童>、だがその心にはいまだ癒えぬ痛みがある。単純に見えた事件の奥に過去へと繋がる断片を見出し、独自の調査へ乗り出す少女達。公安高機動隊(MSS)の鳳(アゲハ)、乙(ツバメ)、雛(ヒビナ)らも巻き込み、事態は重大な局面へ……。 「シュピーゲル・シリーズ」待望の新章突入!

レビュー
300ページ目くらいまで耐えろ!

スプライト、オイレン、それぞれのシュピーゲルが合流。
イラストレーターをストパンでお馴染みの島田フミカネ先生に起用。
装いも新たに最終章がスタート。

今回の主体(主語)はMPBの涼月、陽炎、夕霧の3名。スプライトの3人はサブ。
スニーカー文庫で刊行されたのはそういう意味合いからだろうか。

過去、自分たちにも大きな傷痕を残した事件。
涼月、陽炎、夕霧らはそれぞれの想いのもの調査に乗り出す。
その過程で明らかになる、事件を結びつける細い糸、関連性、首謀者のやり口、その意図。

兎に角情報量が半端じゃない。
約540ページの分厚い本だが、その約半分はそういったこれまでの事件の調査調査調査。

ノッて無いときに読むには実にしんどい、辛い、重い。・・・全部同じ意味か。
ある程度読んでは他の本を読んで、また戻ってを繰り返してたら、読了までに都合3週間・・・。
これは大変な本だった。

冒頭で300ページ目まで耐えろと書いたのは、その辺からようやく動き出すから。
情報の無限地獄にはまりこんで進まなくなってしまう方がいたら不憫ゆえ、お伝えする次第。

スプライトの面々は良いところで出てくるものの、何やらこれまでと違う雰囲気。
その辺の詳細は語られていないので、スプライト側を描写したもう一冊が出るのかと期待。

同じような重量で攻めて来られるとキツイが・・・

シュピーゲルシリーズが好きな人には必読の本。
しかし、今後このシリーズに付いていく為の試練なのかと錯覚してしまった。
このシリーズを完璧に理解するのはきっと不可能。
でも概要を忘れないように脳みそに刻み込む必要がある。

ラノベの範疇は完全に逸脱してはいる。
全然ライトじゃないもの。

とはいえ冲方丁の最後のライトノベル。
続巻が気にならない訳がない。


評価
★★★★
(4)

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菜々子さんの戯曲 小悪魔と盤上の12人

2010-12-08

菜々子さんの戯曲2
角川スニーカー文庫
著作名:菜々子さんの戯曲 小悪魔と盤上の12人

著者名:高木敦史(たかぎ あつし)
イラストレーター:笹森トモエ(ささもり ともえ)
発行日:2010/11/01


あらすじ
高校に入学した宮本剛太(みやもとごうた)、とあるアクシデントによって“奈々子先輩”と出会う。美少女大好きな彼にとって、彼女はストライクゾーンのど真ん中、一目で心を奪われ、彼女が所属する映画研究会に入ることに。そんな中、校内で盗撮写真が出回っているという噂が流れ、映研が疑われてしまう。宮本はその疑いを晴らす為に調査を始めることになるが――小悪魔“奈々子さん”の言葉に突き動かされる宮本は、いかなる真相に辿り着くのか!?

レビュー
これは何の本の続編ですか?

良い意味でも悪い意味でも路線変わりすぎ。
ちなみに、私は2巻のノリの方が好みだし、読みやすいと思ったが、あまりに1巻と異なる。
1巻の広告「まったく新しいタイプのヒロイン誕生!」をここで体現してくるとは。
ちなみに、1巻の内容を蛇足程度に覚えていれば2巻に行っても大丈夫。(流石にノー知識だと辛い)

高校生になった菜々子さんが正真正銘の「小悪魔」に成長している。
1巻の様な思索のループも、騙し合いも、薄暗い雰囲気も無い。

高校生活の中でちょっとした謎が出てきては、それを明らかにしていくといった軽いミステリー。
とはいえそれぞれの謎はしっかり作られていて、解明の過程で垣間見える菜々子さんの暗躍っぷりにはニヤリ。

菜々子先輩の手の上で遊ばれていることに気が付きつつ、でも結局踊らされる宮本。
彼は彼で鋭いのだが、さらにその上を行く菜々子さんの腹黒さがたまらない。

1巻と変わっていないのは菜々子さんの「腹黒さ」。いやむしろ磨きがかかっている。

ホントに怖いわこの娘。
そう、「怖い」のだ。こんなに怖いと思えるヒロインは過去を遡ってもすぐに思い浮かばない。
この菜々子さんの強烈なキャラクターは特筆に値する。

さて、2巻で大幅な路線変更をした本シリーズ。
軸が定まっていないので3巻でどう出てくるかが見物ではある。


評価
★★★★☆
(4.5)

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銃姫(11) The strongest word in the world

2010-12-07

銃姫11
MF文庫J
著作名:銃姫(11) The strongest word in the world

著者名:高殿円(たかどの まどか)
イラストレーター:エナミカツミ
発行日:2009/12/31


あらすじ
夢のような日々は、思いも寄らない形で終幕を迎えた。忽然と姿を消したアンブローシアを求めて、セドリックは親友ティモシーを頼り、再び旅に出る。しかし、灰海戦でセドリックは魔力槽に深刻なダメージを受け、まったく魔法が使えない身体になってしまっていた。ただの人間に戻った彼は、それでも”絶対信仰中枢”へ向かおうとする。そのころ、暁帝国の皇帝ベルトリーゼは、十万の艦隊を編成し、御代をかけての大親征を行おうとしていたのだった。はたして、竜王アスコリド=ミトとの結婚式へ向かうアンブローシアの真意は。そして、本当の”銃姫”の正体とは!? 銃と魔法の本格異世界ファンタジー、ここに堂々完結!!

レビュー
堂々の完結!

長かった・・・途中で期間が空いたりして余計に長く感じた。

突然姿を消したアンブローシア、彼女を追いかけるセドリック。
何故アンはセドリックから離れたのか、銃姫とは何なのか、世界はどこに向かうのか。

張り巡らされた謎を明らかにしつつ、物語は思わぬ終着を迎える。
こんな終わり方するとは想像もしていなかった。

確かに「そんな伏線あった」ってところから話が一気に展開。
それは伏線としてあったけれど、本当に来るなんて。

大団円、と言えるのかどうかはわからない。
だけれど、堂々の完結とは言える。

当初の本格魔法ファンタジーから、多少のスライスがあったのも確か。
方向性が途中からずれてきたのを感じてはいた。
セドリックが銃無しで魔法使い始めてからだと思っている。
やっぱり制限を取っ払っちゃうと歪みが出てきてしまうのか。

心よ。
届け、弾丸のように-

思えばこの言葉に心打たれて読み始めたシリーズだった。

この物語では、魔法の源たる「言葉」が非常によく作られていた。
魔法のフレーズに痺れることが多々あった。

深いファンタジーがまた一つ終わった。
けれど、そんな深いファンタジーがきちんと完結したことを喜びたい。


評価
★★★★☆
(4.5)

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2010年11月購入本

2010-12-06

2010年11月購入本

電撃文庫
・俺の妹がこんなに可愛いわけがない(7)
・ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影
・毒吐姫と星の石
・クロノ×セクス×コンプレックス(3)
・ヴァンダル画廊街の奇跡3

角川スニーカー文庫
・子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき
・丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータ
・菜々子さんの戯曲 小悪魔と盤上の12人
・サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY

11月の購入本は9冊。

写真では8冊じゃ?と思ったあなた、鋭い(?)
菜々子さん2巻を写真に納め忘れたのです・・・不覚。
が、撮り直すのメンドイのでそのまま。

2010年も残すところ1ヶ月弱。
11月12月の購入数はあまり多くなさそうだから、翌年持ち越しの本を作らない様に一生懸命読むだけ。

本読む時間にあてるべく、淡泊ながら本日はこれまで。

追伸:リンクのご報告を頂いていたサイト様へ、こちらからもリンクさせて頂きました。対応が遅くてすみません。



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銃姫(10) Little Recurring circle

2010-12-02

銃姫10
MF文庫J
著作名:銃姫(10) Little Recurring circle

著者名:高殿円(たかどの まどか)
イラストレーター:エナミカツミ
発行日:2009/12/31


あらすじ
“それは、最期の戦いの始まりだった”宝石谷を遠く眺望する丘すらも包みこむ轟音――。崩落する宝石谷の光景に、アンブローシアはセドリックの無事を案じて飛びだし、砂丘の神殿を駆け下りる。しかし、待っていたのは最悪の再会。ついに対面を果たした竜王アスコリド=ミトと王女アンブローシア。冷淡に、残酷に、嘲笑するように語られるその“罠”に、アンブローシアは戦慄を憶えてセドリックの名を呼び叫ぶ。「生き残って!!」と…。銃と魔法の本格異世界ファンタジー、ついに全ての弾丸が打ち尽くされる!!

レビュー
灰海の戦い、最後の決着。そして物語はクライマックスへ。

チャンドラースが命を賭した宝石谷の戦い。
その宝石谷からの脱出のため、セドリックは自らの命を顧みずに単身スラファトに立ち向かう。
闇の精霊王としての力を全力で解放し、5万の大軍に立ち向かうセドリック。
デスパニックを起こし死の淵に立たされた彼を助けたのは思わぬ人物だった。
そしてセドリックはいくつかの真実を知る。

舞台はようやく灰海の外になり、これまで曖昧だった点も明らかになる。
まくし立てるような勢いでもあったが、物語を終わりに持っていくためには仕方ない。

スラファトとぶつかり合うセドリックの勇姿が格好良すぎた。
本巻はバトルは半分程度だが、そのインパクトはページ数を遙かに凌駕する。

遂に次で最終巻となるわけだが、この巻はクライマックスへ持って行くための足がかりだった。
足がかりなのにここまで面白いのだからもう何も文句はない。

長い間追っかけてきたシリーズが終わるというのは、嬉しい反面寂しい。
銃姫とは一体何なのか、セドリックの旅の終わりはどうなるのか。
気合を入れて最終巻に望もうと思う。


評価
★★★★★
(5)

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