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ラノベドランカー

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夕顔 ヒカルが地球にいたころ……(2)

2012-07-05

ヒカルが地球にいたころ2
ファミ通文庫
著作名:夕顔 ヒカルが地球にいたころ……(2)

著者名:野村美月(のむら みづき)
イラストレーター:竹岡美穂(たけおか みほ)
発行日:2011/09/09


あらすじ
取り憑かれ、うっかり友達になってしまった幽霊のヒカルのため、その"心残り"を晴らす約束をした是光【これみつ】。ヒカルが示した次の相手は、内気な引きこもりの少女だった。夜にだけ咲く儚い花のような少女、夕雨【ゆう】。閉じた世界で幸せに微笑む彼女と過ごすうち、徐々に放っておけない気分になる是光だったが……。何故か約束の内容を告げないヒカル。そんな中、夕雨を不登校にした"怨霊"の噂が学園に蘇る。その正体を前に、是光は――!?

レビュー
そして少年少女は成長してゆく

ヒカルの心の残り第二弾。
雨にしっとりと濡れた美しい花のような少女・夕雨にまつわる「約束」のお話。
「葵」の時と異なり黙して語らぬヒカルにやきもきしながら夕雨と触れ合っていく是光。
極端に内向的で恐がりな夕雨と向き合い、彼女の内面に次第に惹かれていく。

時折見せる控えめな花のような笑顔はそりゃあいけない。真っ当な男なら落ちる。

何故か言葉を発しないヒカルにかわって、是光は一生懸命夕雨を守ろうと奮闘する。

夕雨に対する自分の想いを自覚し、自分が辛い思いをするとわかっていても夕雨を助けようとする是光。
不器用だけど一直線。そんな彼を格好良いといわずして何という。

恋という感情を知った少年少女の成長譚として、非常に読み応えのある逸品。

シリーズ二冊目ということで試金石的は巻であるはずだが、完全に杞憂だった。
野村先生ワールドはより好調に広がり続けている。

この安定感には敬服せざるを得ない。このシリーズは「買い」であることを確信。

次はどうやらロリ…な香りがするが、どんなお話になるのか楽しみだ。


評価
★★★★★
(5)

ライト度
★★★
(3)


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