フルメタル・パニック! アナザー5 (角川ファンタジア文庫)

富士見ファンタジア文庫
著作名:フルメタル・パニック! アナザー5
著者名:大黒尚人(おおくろ なおと) 原作:賀東招二(がとう しょうじ)
イラストレーター:四季童子(しき どうじ)
発行日:2013/02/25
あらすじ
社長のマオがテロで倒れ、民間軍事会社D.O.M.S.は激しく揺れ動く。姿を見せぬ新首脳陣、経営方針の大転換に残されたアデリーナたちは戸惑いと苛立ちを隠せない。会社を離れた市之瀬達哉もまた、陣代高校の卒業を間近に控え、自分自身の道に迷っていた。やっと戻ってきた日常にもかかわらず、彼の心を支配するのは拭いきれぬ違和感ばかり。周囲とズレていく思考、埋められない家族や友人との差異。そして、仲間から突きつけられた厳しい選択―。苦悩と逡巡の末、達哉が下した大きな決断とは!?―。
レビュー
やっとフルメタらしくなってきた。
と書いたら、4巻のレビューと同じ内容だったぜ。
あれ、じゃあ直感的な感想は変わってないのか。。。
前巻でマオが吹っ飛ばされて、よろしいならば戦争だ、になるかと思ってワクテカしてた本巻。
ざくっと表現すると、もう一息だけついて次に繋いだ、といった感じ。
社長をやられて(殺られて、ではない)リベンジを誓い雌伏する猛者達と、燃え尽き気味な達哉。
きな臭さはより一層強くなり、ホンマモンのドンパチの予感がビシビシ伝わってくる。
とはいえ今回は総じて雌伏の時。
達哉が一つの決断を下すまでのエピソードとなっている。
どうしてもフルメタ本編のASがぶっ飛び過ぎていたので、このシリーズでは熱さが発揮しきれていない。
本質的にはロボットアクション(一部SF)であるフルメタだけにどうにも物足りなさが付きまとってきた本作。
元々のコンセプトが「世界各地のASやそのバリエーションの紹介」だったらしい。
大鉈ふるってこの巻で舵を切ったそうな。(大黒先生のあとがき談)
正解だと思います。このままズルズル行かれても正直しんどかった。
M9とかの往年(?)の名機も出てきたし、やっと想像通りのフルメタが読めるようになるのかな。
まだ待ちます。フルメタファンですから。
でも、次の次までは待ちたく無いなあ。
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