なつき☆フルスイング! ケツバット女、笑う夏希。
あらすじ
夢魔憑きは殴って起こせ! それがここでのルールだ!
肩を壊し野球部を辞めてくすぶっている高校生・葉岡智紀の前に突然現れたのは、“夢魔砕き〈アルプバスター〉” と言う名の金属バットを振り回す女、鍜夏希だった。
智紀は、《夢》 を見せて人間を惑わす存在、夢魔〈アルプ〉 に取り憑かれているというのだ。
夢魔に取り憑かれた人間から、夢魔を引き離す方法は二つ。
夢魔の見せる甘美な夢から自力で逃れて目覚めるか、アルプバスターで殴りつけるか――。
夏希は智紀にケツバットをかまして夢魔を消滅させると、夢魔の潜伏率が高い少年少女が集う場所、つまりは学校に潜入するため、智紀にまとわりつき始める。
口を開けば下品でやかましく、人の迷惑を顧みない年齢不詳の夏希を疎ましく思いながらも、智紀は彼女と共に人々に憑いた夢魔を追うが……。
レビュー
ラノベらしさ満点の銀賞作品!
第13回電撃小説大賞<銀賞>の受賞作品。
タイトル、表紙イラストからも古き良き昔からのラノベの流れを組む一品であることが分かる。
古くさいネーミングセンスだなと思ったのは内緒の話。
夢魔をケツバットで撲殺という設定がなかなかに強烈なこの作品。
やたらに快活で開けっぴろげ&年齢不詳なヒロイン夏希と、お約束的に巻き込まれた智紀のアクションあり、シリアスありの夢魔退治ストーリー。
ライトノベル臭さがプンプンしていて、原点回帰?と思わせる。
もちろん悪い意味なんかではない。
ちょいとイラストで気になる点が多かったのは残念。
担当の人も誰も気づかないのか?バットの握り方とかさ…
あまりアクションシーンを書き慣れてなかったんだろう。
細かい所を気にするなと言われるかもしれないが、プロは素人が気にならない所すら直す必要があるのだから失点であることは確実。
他の受賞作と比べるとやはり一押し足りないのかなというのも一つの感想。
ライトノベルというジャンルに一番フィットしているという以外での優位点が見あたらない。
メッセージ性やドラマ性よりも、勢いを重視して書かれているからかもしれない。
中身のここがこう面白い!とかいうコメントが絞り出せないのも、勢いで読み進めてしまったが故。
勢いで読んでいけるのはそれはそれで重要な長所だと思うのだけれど…。
読み終えた印象として、「ライトノベル読んだなぁ」と感じる。
嫌いな作品では全然無い。
点数が低めなのは他の受賞作との比較なのです。
電撃文庫のターゲット層が上がり掛かってる中でこの作品を受賞作として投入してきたのは狙いがあったのかどうか。
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2007-05-14 詠み人知らず
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