F エフ Ⅱ
あらすじ
未だに畏怖をこめて語られる少女がいる── 喜々津静夜。
その少女こそ3年前の闘争の元凶であり、国内勢力すべてに壊滅的打撃を与えた黒幕であった。
今は亡き静夜の力を信奉する者たちがいる。
その異形の存在たちは、自らを導いてくれる王を必要としていた。
そして、静夜復活の儀式に心乱される少女がいる── 喜々津砂夜。
2人は双子の姉妹だった。
互いにいるだけで完結できる、かけがえのない存在だったが……。
両者の譲れぬ願いは、やがて凄惨な闘いを巻き起こして──!?
レビュー
一巻から引き続き生と死に面白い切り口で挑む異能アクション。
物事を裏側から捉えた発言の数々に、著者の目の付け所の違いが伺える。
必ずしもプラスな言い回しばかりではないが、だからこそ面白いし、考えさせてくれる。
「生きること」、その逆として「死ぬということ」とはどういう事か、書かれている内容の一つ一つが興味深い。
重くて暗い話ではあるのだが、気分が沈んでいる時に読む方が適している本であると思う。
辛い時、その辛さを違う面から眺める視点を与えてくれる。
余裕が無くなって視野が狭くなっているときこそ、この本の一見変わった視野を自分に取り入れるのも一興。
要素としては一巻よりもアクション分が増加している。
何やら強大な敵が現れて、これまで最強だった輩がボロ雑巾のように扱われたり、
おかしな共同戦線が張られたりとアクションものとしてより面白みが増した。
話を膨らましたのは良いが、続巻が出ていないのが気になる…
もう絶望的かもしれないが三巻の登場を首を長くして待つことにする。
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